こんな疑問を持っている方へ記事を書きました。

インデックス投資をしている方や、これから投資を行う方へ向けて、インデックス投資で重要となる“トラッキングエラー”について記事を書きました。
最近の株高やコロナ禍での株価暴落を背景に、投資をする方が増えたように感じています。
投資について、「初心者 投資 おすすめ」のキーワードでネット検索をすると、様々なブログやYouTubeで、積立購入で投資信託(インデックス投資)を進める方が多いと感じています。
投資信託で商品を購入する時は、“信託手数料”、”購入手数料”や”信託留保手数料”が大切になりますが、それ以上に『インデックス投資』をする上で最重要な事があります。
それが、今回記事で書いた“トラッキングエラー”です。
トラッキングエラーについて簡単に解説していますので、今後の投資の参考にしてください。
トラッキングエラーについて
ファンドの評価指標にトラッキング・エラー(TE)という数字があります。
定義
ファンドのリターンとベンチマークのリターンの差を示す指数。
TEi = σ(Ri - Rb)
TEi:ポートフォリオiのトラッキングエラー
Ri:ポートフォリオiのリターン
Rb:ベンチマークのリターン
σ(Ri – Rb):標準偏差
出典:みずほ証券 HPより
インデックス投資する上で最も大切なことはベンチマークする指数にしっかり連動しているかです。
このトラッキングエラー(TE)の値が低ければ低いほど、指数に連動しているといえます。
※TE値はマイナスになることはありません。
投資信託などが運用の指標としている基準のことです。
優劣の判断
ファンドのスタイルによって同じ数字でも判断が異なります。
ファンドには『パッシブ(インデックス)』と『アクティブ』があります。
パッシブファンドは指数の動きに合わせるように運用されているので、TEの値が低い方が優れていると判断します。
一方、アクティブファンドの場合には低い方が優れているとは限りません。
なぜなら、アクティブファンドは指数を上回る成績を目指しているので、信託報酬が高い傾向があります。
パッシブファンドより高い手数料を支払うのに、運用成績はパッシブファンドと同じであれば、手数料分だけ劣後してしまいます。
では、TEが高い値であればいいのかというと、そう簡単なことではありません。
なぜなら、TEは運用成績が悪くてもマイナス表示されないからです。
アクティブファンドを選択する時は、“シャープレシオ”などその他の指標にフォーカスして選択する必要があると思います。
TEの目安
トラッキングエラーは算出する期間により変動がありますので、今回の数字はあくまで目安の一例と受け止めてください。
国内を投資対象とするインデックスファンドの場合だと、『約3.85』となります。
アクティブファンド の場合ですと『5~10』となり、運用戦略により高低差が大きいです。
調べ方
投資信託については楽天証券を使用することにより、運用方針が同じファンドを簡単に調べることが出来ます。
方法は楽天証券の投信スーパーサーチを用います。
別の記事でソートをかける方法を解説しています。
投信スーパーサーチで表示された“ファンド名”をクリックすると、ファンドの詳細が表示されます。
下にスクロールすると“トラッキングエラー(TE)”の記載があり、
期間が 6ヶ月、1年、3年、5年が表示されます。
「—」はファンドが設定される以前です。

まとめ
投資信託を購入するのに、過去のリターンを参考にする方もいらっしゃいます。
しかし、インデクス投資の場合ですと、過去のリターンより“トラッキングエラー” “手数料” や “資産額”に着目して金融商品を選ぶことが肝要です。
将来のリターンを算出するのに、想定する指数と違う動きをしていたら、自分の意図していない商品を買っていることになります。
投資をするのに様々な知識が必要ですが、知識が多いほど儲かる訳ではありません。
しかしながら、自分の資産を守るため、最低限の知識は身に付ける必要があります。この記事は、投資商品を選ぶための必要な知識となります。
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