こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

相場の天井が起きた時はどういう時?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
現在、FRBの金融政策が金融緩和から引き締めに変わろうとしています。
今回はこれから起きる下げ相場に起きる事について解説します。
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世間が浮つき経済指標が好調の時に天井にタッチする
- 市場に参入する投資家がそこら中にいる
- 経済指標が絶好調
- 一部の銘柄以外株価が伸びない(騰落株線が低水準)
世間が楽観論で浮かれる
相場が天井を打つときの世間は、投資に対して楽観的な側面が大きくあります。具体的に、これまで本屋の片隅に追いやられていた投資本の平置きが常連かして、これまで投資に興味すら無かった人達が投資に興味を持ち始めます。
上昇相場では、7,8割の勝率があると言われていますので、投資を始めた間もない投資家が、周りにも投資をするよう促して、得意気に自己のパフォーマンスを競い合うようになります。
経済指標とチャート
経済の強さを示す、景況指数〔1〕や雇用統計〔2〕などの指標が良く、企業の業績は堅調に推移し、すべてが良好のように見えます。
しかしながら、株価が新高値となるニュースは随分前に聞いたっきりとなり、チャートは“ダブルトップ”や“三尊天井”のようになっていることは良く見られる現象です。
なぜ指標や企業業績が良い時に、チャートが崩れるのかと言うと、株は2年程度の未来までを織り込んでいるからです。上昇する時と同様にして、下落もひそかに始まりだしています。
ベアマーケットとなるまでには、企業の悪い決算により株式指数が下がった後に、小さな好材料で反発する事もあります。これを『強気の罠』(Bull Trap)と呼ばれ、再び下落していきます。いわゆる『だまし』の一種が起こります。
〔1〕:景況指数とは企業へのアンケートを基に作成する製造業及び非製造業における景況感を示す指数で、それぞれ翌月1営業日と3営業日に発表される。50を景況感の分岐点として、上回れば良いとされます。
〔2〕:雇用統計は毎月、第一金曜日に発表されます。非農業部門雇用者数や失業率そして、賃金上昇率が注視されています。
天井から下落
一部の銘柄だけが指数を牽引する
好景気の中で、昨年同月比で好調の決算を出し続けれる企業は限られていき、市場を牽引する企業が限られていきます。現在のGAFAMが米国市場を牽引しているようなことは過去にもありました。過去を遡ると1970年代前半に「ニフティ・フィフティ」と言って、こちらも一部の銘柄が市場を引っ張っていくような事がありました。
しばらく、好景気が続くと失業者が減るため、企業は求める人材の絶対数が求人市場から減ります。しかし、好景気からくる物価上昇もあり、現在雇用している従業員の”賃金プレッシャー”に応じる必要が出て来ます。ある程度は、賃金上昇分を価格転嫁へ出来きますが、限度を超えてしまうと企業の業績を圧迫していきます。
そして、インフレが強くなる前にFRBは過度なインフレを防ぐために、利上げを行います。FRBの利上げ直後は経済活動の減速となりませんが、ある程度続くと企業は “原価の上昇” と “利上げ” によって市場を牽引していた企業が決算を取りこぼし出します。
長期低迷期の始まり
株価が調整局面を迎えた後に、経済指標の減速が見え始めます。具体的には景況指数〔1〕や米国10年債利回りの上昇などです。
株価が天井を付けた後に、これらの経済減速を示す指標の悪化が顕在化するころには、株式市場のち調整局面を迎えた後となります。そのため、この指標は天井を過ぎた事を裏付ける意味合いがあります。
そして、経済が減速のしだしたという事は、これから本格的に経済指数を悪化が始まる事になります。その後の指数(GDP、雇用統計)の悪化が続くと、株式市場参加者が減りだしますので、出来高が減少していきます。
こうなると、市場の勢いは薄れて株価の低迷しだします。しかし、この低迷“期間” と下落の“幅” が大きいほど、次の景気拡大局面で大きなは期待ができます。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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