こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

オプションの取引ってみんなはどうやって稼いでいるの?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
以前の記事で、オプションの Short “売り” は『利益限定、損失無限大』ということを解説しました。そうすると、取引ではみんなが Long “買い” に回るのでは?
と考えてしまいます。デリバティブ投資を行う先輩たち(ライバル)はどのような取引で利益を取っているのか考えてみます。
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オプション取引の利益
株式の取引でもそうですが、取引には必ず『売り手』『買い手』がいます。
オプションの Short “売り” は『利益限定、損失無限大』ということを解説しました。そうすると、取引ではみんなが Long “買い” 側に回りたがるのでは?と言う疑問が出てきます。
売り側へを増やすためには手数料(プレミアム)を増やす必要があるのでは?
『プレミアム価格 = 時間的価値』
時間的価値
オプションは権利行使価格が異なる物がいくつかあり、全ての取引で同一の満期日(SQ)が決まっています。
満期日までの残存期間が長い物が『時間的価値』が “高く” なります。
わかりやすく理由を言うと、「残存期間が長いと売り手側が損失を起こす可能性が高くなるため、プレミアム価格が高くなる」という事になります。
ただし、定められた満期日に対して、残存期間は日々短くなります。そのため、「時間的価値」は減っていきます。(Time decay)
これを図で確認してみます。

買い手側の立場に立って考えます。
A地点でオプションを購入します。すると、満期日に近づくにつれて、時間的価値が減っていきますので、オプション価格が日々下がっていきます。(左側に進むとオプション価格が減ります)
つまり、買い手側は他の条件が時間経過によって変化しなければ「満期日に近づくにつれて、売値が下がる」という事になります。(B地点の方が価格が低くなります)
すなわち、過去に遡ることができない以上、オプション取引は売り手側(Short)が有利な取引となります。
取引の現実
Put の Short(売り)は、Call のShortより一般的でありません。そのため、特にOMT〔1〕のPutはプレミアムが非常に高くなる傾向があります。

Put や Call で多くの利益が出た数も数多くありますが、オプションが無価値で満期日を迎えるオプションがより多くあります。一部の専門家は市場に参加する個人投資家の85%は損をしていると推測しています。
オプションの購入は『市場の方向感』と『タイミング』『行使価格の選択』が適切でないと、利益が生まれません。
〔1〕 OTM:アウト・オブ・ザ・マネー(Out of the money) 権利行使を行った場合の損益がマイナスの状態
多くの投資家が利益を稼ぐ方法
ほとんどのオプションが満期日を迎えるため、コールの売り手は通常利益を獲得できます。しかし、市場が大きく動く時には損失が巨額となってしまいます。
そのため、コールの売り手側は原資産を保有している手法を取ります。これを “オーバーライト” や “カバード・コール” と呼ばれています。
この投資手法は下落、や少ない上昇の場合の双方で利益が出るため、多くの投資家に人気な投資手法です。
それでもPutを買う理由
一旦暴落が始まると、どれだけ損失が膨らむのかが分かりません。そして、そのような不安定な心理状態から、早く抜け出したいという思いが強く働いてしまいます。
そのような時に、オプションの Put を Long(買い)をいれると、損失が限定されます。そのため、損失が膨らんでくる恐怖から心を守ることが可能となります。
また、人の恐怖は恐怖を生む暴落は、頻繁に発生しないため、その際に取引が出来るようオプション取引についても慣れておく必要があります。
先物・オプション シミュレーターはこちら
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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