不安がある方のために、記事を書きました。

これからの株式市場の動きに不安をお持ちの方のために記事を書きました。
アメリカの感謝祭が終わる頃から、私たち投資家が最も気を付けたい事は、タックスロス・セリングです。
こちらを簡単に言うと、『所得税などの支払いを減らす節税のために行う売却』の事です。
今回は、これからの相場で気を付けたいタックスロス・セリングについて解説します。
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タックスロス・セリング(Tax Loss Selling)
この現象は、毎年年末になると起こる現象です。
この現象は、現在保有中の株式で大きく含み損になっているポジションをこの際処分し、実現損を出すことで、すでにあるキャピタルゲインと相殺し、所得税などの支払額を少しでも小さくする技法の事を言います。
これが活発になると、下落局面の企業の株価が更に加速し下落してしまいます。
米国の税制
アメリカの場合、譲渡益に対する税金が『総合課税』となってしまいます。参考となる日本の税金について詳しくは関連記事にリンクを貼ります。
この “総合課税” を簡単にいうと、日本の税率に当てはめた場合、これまで約20%の税率が約30%となるだけでなく、さらに他の収入に対しても税率が上昇することになります。〔1〕
〔1〕:米国の場合、3段階に税率が分かれます。(0%、15%、20%)
給与所得等、配当所得及び長期キャピタル・ゲインの順に所得を積み上げ、配当所得及び長期キャピタル・ゲインのうち、40,400ドル(420万円)以下のブラケットに対応する部分には0%、40,400ドル超 のブラケットに対応する部分には15%、445,850ドル(4,637万円)超のブラケットに対応する部分には20%の税率が適用されます(※単身者の場合)。州・地方政府税については、税率等は各々異なります。
下落しやすい銘柄
タックスロス・セリングが活発になりやすいのは、IPOされた後に上昇局面がなく、ズルズル株価が下がった銘柄が、起こりやすいです。更に、小型株であるほど、その影響は強くなります。
〔2〕:(Initial Public Offering)の頭文字で、 直訳では『初公開の売り物』となります。未上場企業が、新規に株式を証券取引所に上場しすることを言います。
発生時期
11月下旬から12月15日まで
起こりやすい時期は、感謝祭(サンクスギビング・デー:11月の第四木曜日)が終わった頃から、税員対策を考え出します。
そして、年末はクリスマスがあるため、12月半ばまでに損切を行う投資家が多くなります。
1月効果
1月効果とは、タックスロス・セリングの反動で株価が上昇する現象をいいます。
1月効果のカラクリは、タックスロス・セリングによって、株式が売り尽くしされた状態であると、売り手がほとんど存在しないため、株価が上昇しやすくなります。
12月前半はタックスロス・セリングが出やすいため、小型株やIPO銘柄で下がっている株がさらに下がるリスクがあります。
しかし、12月15日前後にはタックスロス・セリングが一巡するため、それらの銘柄を中心に小型株全般が急反発する事が多くなります。
また、この急反発は12月15日頃に、売り手がほとんどいなくなると、発生しやすくなるため、1月に発生するのではなく、クリスマス前後の出来高の少ない時期。
つまり、12月後半に発生する事が多いです。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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