こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

「SQ(エスキュー)」や「メジャーSQ」について解説します。
はじめに結論を言いますと、先物やオプションの期限がくるため”株価の変動が起きやすい日”となります。
では、“その日”はいつかと言うと“3の倍数月”の第2週水曜日から金曜日になります。
特別清算指数:SQ(エスキュー)
Special Quotation(スペシャル クオテーション)の頭文字を取って、SQと言われています。
毎月の第2金曜日(SQの日)が先物・オプション取引の満期日となっています。SQの日の清算金額をSQ値や特別清算指数、価格清算指数とも呼ばれることがあります。
先物やオプション取引には期限が定められており、期限の前日(第2木曜日)までに建玉を決済していなければ、SQの日に強制決済(反対売買)されます。
そのためSQの日に向けて株価の変動が起きやすくなります。
”メジャーSQ”と”SQ”
3の倍数月(3月、6月、9月、12月)に行われるSQのこと。株価指数先物(日経225先物など)とオプション取引が決済されます。
SQは毎月行われており、メジャーSQ以外の月はオプション取引の決済のみが行われます。その月のことをSQと呼びます。呼び方はマイナーSQやミニSQとも呼ばれます。
SQの注意ポイント
・買残が多い⇒SQ値が下にブレやすい。
(先物買い⇒決済時は売り)
・売残が多い⇒SQ値が上にブレやすい。
(先物売り⇒決済時は買い)
【過去のSQ値】
SQ値は、SQ日の朝寄りつき後(9時すぎ)に分かります。基本的に、SQ値はこのSQ日の日経平均株価現物の寄りつき値段と近くなります。

なぜSQの日までに決済が多いのか?
通常であれば期限が来る前にポジション整理(今後も変動があると見込めば、期限が短い月を決済を行い、期限が先の月へロールオーバー等をしている)を行っています。
しかし、含み損がでており、決済ができていない。ポジションが多いことがあります。そういった場合は
⇒決済日直前に決済が偏る
⇒現物株式にも影響が出る
チャートの見方
日経先物のチャートを例にしてみます。
前回の3月の出来高が大きい時の価格を見ると,6月のメジャーSQ値より高値圏にいます。
一定のポジション
3月から6月のチャートをみると価格が下がり幅の方が大きかったとみえます。
3月の出来高が多い時に”売り”でもつと利益が出ており、決済している可能性がありますが,”買い”で持ってしまうと含み損が出ていることになります。
そのため、SQまでポジション整理(決済)をしていない可能性があります。
このポジションが”買い”に偏り、決済が一気に行われると、価格が下がります。

まとめ
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