こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

SaaSって具体的になに?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
利上げ局面となり、高PERが多いグロース銘柄が軒並み売られています。
グロース銘柄が下落している今だから、下がりきった時に有望な株を買えるよう、『SaaS』について記事を書きました。
記事が、タメになったと思われたら、“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
SaaSとは?
ソフトをネット回線で使えるサービスです。
サースと言われ(Software as a Service)の頭文字。
これまで、ソフトをパッケージ製品としてライセンスを販売し、ユーザーが自身のPCでソフトを稼働させ使用する形態でした。SaaSはこれまでと異なり、ソフト提供者のPCで稼働させ、ユーザーはソフトの機能だけをインターネット経由で使用する事ができるようになりました。
使いたい範囲や機能が明確で、そのサービス内の機能で要件が充足する場合に利用されています。
SaaSのビジネスモデル
SaaSは『月額課金』と相性が良い。
これまで、パッケージ製品の販売として利益を上げていたビジネスでしたが、インターネット経由でユーザーが必要とする機能を必要期間のみ販売するモデルと変化することで、“企業” と “ユーザー”にいくつかのメリットが生まれました。
メリット
- 企業の売上が安定している
企業が製品を販売しないと利益が出ないビジネスなため、商品が売れるまで利益が読みにくかった。しかし、現在のモデルであれば、ユーザーがソフトを使い続ける限り利益が生まれるため、企業の売上が読みやすく経営しやすくなった。 - “物”固有のコストが不要になる
これまで、商品を扱うため、“配送” “製造” “在庫管理”そして新製品発売に伴う既製品の廃棄コストが発生していた。ユーザーはソフトを買い換えることなく、月額料金を支払うだけで最新のソフトを平等に使用できるようになった。 - 企業の成長と共に成長
利用者が増えれば利益が増える仕組みであることから、企業向けのサービスであれば、企業が成長し従業員が増加すれば利益が増える。そのため、経済成長に合わせて企業の利益が増える見込みがあります。 - ユーザーの生活を拘束しない
インターネット回線があれば、“PC” や “場所” を選ばずアクセスできます。そして、オンライン上で複数人が同一資料を編集する事も可能で、これまでのパッケージ製品にない使い方も可能です。
デメリット
- セキュリティが求められる
ユーザーは使用しているデータがクラウド(外部サーバ)にあるため、悪意者がアクセスする事が出来ない限り、セキュリティは強固なものです。一方、ソフト提供側はユーザーに明らかな過失がない限り、全てのセキュリティを負っています。社内でシステム管理を行っている場合は脅威に対し対応する必要があります。 - 収益化まで時間がかかる
SaaSは1ユーザーから得る利益は僅かなものです。そのため、システム開発費が先行するケースが多くなります。ただし、導入した顧客側のスイッチングコスト〔1〕が高いため、一度ユーザーの利用を勝ち取ってしまえば安定的な売上に繋がります。 - 広告宣伝費が大きい
参入障壁が高いビジネスモデルを成功させるために、ユーザーに認知されるまで広告費が大きくかかります。
〔1〕:スイッチングコストとは参入障壁の一つで、ユーザーが採用を変更する時に生じるコストの事で、新たなソフトを使うための業員教育コストや精神的なコストがあります。
SaaS企業は決算が良い
先述しましたが、SaaSは参入障壁が高く、一度収益化するとビジネスモデルとして強いのが特徴として言えます。
ハブスポット(HUBS)オクタ(OKTA)は上場以来、決算ミスしていない。一方、日本のSaaSにも同じことが言えるのかというと現在はそうでもない、会計関係のSaaSと言えば、フリー(4478)やマネーフォワード(3994)がありますが、決算のミスが所々に見えます。
一概にSaaSであれば、必ず成功するビジネスといったらそうでない事が分かります。
まとめ
記事が、タメになったと思われたら、“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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