こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

健全な会社をどこで判断するの?という疑問を持っている方向けて記事を書きました。
コロナショックにより、株価が大きく下落した時にFRBによる政策金利を0%程度へ変更され、これまでにない規模の量的緩和(QE)が始まりました。ご承知の通り、この緩和により米国株は二年連続で二桁成長しました。
しかし、2022年初めからFRBのBSシート縮小の動きが出てきています。BSシートと米国株は“正の相関関係”となっていますので、これからの株式市場の拡大は非常に難しくなります。
市場全体が下がっていくということは、インデックス投資をしていても、リターンが期待できない事が想像できてしまいます。

市場が弱気になった時ほど、着実に将来の利益を増やす方法があります。
前回の記事に書いたように、市場全体が弱気な時ほど業績の良い『個別株』を選択することが出来れば、資産を増やすことができるのでは無いかと考えています。
今回の記事では初心者でも簡単に抑えられるように決算書の最低限の項目について解説します。
記事が、タメになったと思われたら、“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
米国決算
米国決算書も日本決算書とほぼ変わりありません。〔1〕
〔1〕:経常利益の記載が無いくらい
【米国企業】
10-Q:四半期業績報告書
10-K:年次業績報告書
8-K:適時開示
【米国上場している外国企業】
(アリババ、ソニー等)
20-F:年次決算
6-K:半期報告書
【連結決算】
Consolidated:連結
『10-K』(年次決算)は監査されている財務諸表なので、信頼における情報です。
また、グループ企業を抱える企業であれば『連結決算』が開示されています。株価に影響するのは連結での業績となりますので、連結を確認します。英語では『Consolidated』となります。
最低限抑えたい3点
株式は『企業の人気投票』みないなものなので、市場環境が悪化し、投資家のモチベーションが減衰すると、下落する傾向があります。
その一方で、個人投資家は長期に渡り投資が行えるため、下落場面でも買いに行くことができます。
下落した時に健全な企業を購入する事が出来得れば、市場環境が回復した時にリターンが見込めます。
株価低迷の場面でも株を購入し握力を高めるためにも、企業の財務諸表を確認する必要があります。企業が健全かを判断するのに抑えておきたい事項としては3つあります。
事業内容が毎年利益を継続的に上げるビジネスである事。そして、損益計算書(PLシート)が数年に渡り赤字出ない事。そして、貸借対照表(BSシート)で債務超過で無い事が確認必要です。
米国の企業は日本と異なり債務超過でもキャッシュフローがあれば上場廃止されません。そのため、利益を生み出していても、自社株買い等で赤字となっている事があります。
英語表記
米国の決算書は英語表記で開示されているため、企業が直接公表した元データ(一次情報)を閲覧できる意味合いは大きいです。
そして、インターネット環境が普及した現在では、無料で誰でも確認する事ができます。
google検索でも確認できる
年次決算(10-K)を確認する方法は至って単純で、googleで検索すれば表示されます。検索方法は『sec 企業名 西暦』です。
<例>『sec google 2021』
10‐Kは財務諸表に監査が入っているので、確認すべき資料となります。
しかし、10‐Kは200ページ以上ありますので、全てを確認するのは不可能です。そのため、最低限確認したいポイントを解説します。
EDGAR
google検索で表示されない場合は、『EDGAR』というサイトに米国市場に上場されている、全ての企業の決算書が閲覧する事ができます。
このサイトは米国の証券法に基づき提出が義務付けられた財務諸表にアクセスできます。
このサイトでは、記載方法が同一のテンプレートで固定化されてますので、抑えておくポイントさえ学んでしまえば自分で確認ができます。
3つのポイント
こちらでは”google検索”や”EDGAR”で確認できる財務諸表の確認方法を記載します。
財務諸表へのリンク

EDGARの企業ページをスクロールすると、目次(Table of Contents)が出て来ます。
こちらの目次の8項目にFinancial Statements and Supplementary Dataがありますのでクリックしスクロールすると、B/Sシート(貸借対照表)、P/Lシート(損益計算書)やキャッシュフロー計算書が確認できます。
利益がある事

上のキャプチャーは『Apple』の連結決算財務諸表になり、単位はmillonとなります〔2〕。企業の利益はNet incomeになります。これが毎年あると利益が出ています。
利益が出ていない場合の表記は『Net loss』となり( )内に表記されます。
〔2〕:上のキャプチャーの( )内に記載があります。
(In millions, except number of shares which are reflected in thousands and per share amounts)
赤字でない、債務超過でない

貸借対照表(BSシート)となります。累積黒字となっていれば『Retained earnings』がありますが、累積赤字となっていれば『Accumulated deficit』で表記され、( )内に数値が入ります。
債務超過の状態は『資産の部合計額 - 負債の部合計額 < 0』となります。上のキャプチャーでは、自己資本が残ってますので、債務超過でありません。
債務超過の場合は、こちらも英語で『deficit』となり( )内に数値が入ります。
フリーキャッシュフローが黒字
フリーキャッシュフローの計算は他にもありますが、ここでは簡素版で、営業CF+投資CF=フリーキャッシュフローとなります。

フリーキャッシュフローが黒字である以前に、営業CFが赤字も企業がありますので、CF計算書も確認した方が良いでしょう。
日本語表記
EDGARで決算書を確認すると、『何が原因で債務超過となっているのか?』や『利益を生み出す事業はどれか?』が分かります。しかし、英語での表記のため、沢山の企業を見ようと思ったら億劫になります。
それでは、日本語表記の財務諸表はないのか?と言うと、EDGARのデータを図解したサイトが様々あります。今回はその一部を紹介します。
マネックス証券
マネックス証券に口座を開設するだけで、各企業の財務諸表を確認する事ができます。〔3〕
〔3〕:マネックス証券で取り扱う銘柄
- step1ログイン
ID・PASS入力
- step2タブをクリック
『米国株・中国株』
- step3ボタンをクリック
『管理サイト(為替振替・口座管理 ~以下略)』
- step4ボタンをクリック
『銘柄スカウター 米国株』
下のキャプチャーがマネックス証券の『銘柄スカウター』(APPLEの業績)です。
セグメント毎の業績もビジュアル化されています。
マネックス証券の銘柄スカウターが優れているのが、数年にわたる決算データが確認できるという事です。マネックス証券で取引できる米国株は5,000銘柄以上あります。
5月31日までの口座開設で2,000円のキャンペーン中です。こちらは、開設時のクイズが2問出題されその正解数により最大で2,000円が付与されます。
まとめ
初心者が英語表記の財務諸表をはじめから見ると、難易度が高いため確認が億劫になりますが、マネックス証券のサイトで企業の概要をビジュアルで確認する事で
記事が、タメになったと思われたら、“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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