こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

なんで、最近物価が上がってるの?という疑問がある方へ向けて記事を書きました。
前回の記事で物価が上昇する3要因について解説しました。しかし、現在国際的にインフレが起きている原因は、他の要因も加わってインフレが加速しています。
今回は、今国際的に起こっている “最近の物価上昇” の要因について記載します。
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〔1〕:消費者が購入するモノやサービスなどの物価の動きを把握するための統計指標のこと。総務省の統計調査より
最近の物価上昇
- 国際輸送網の混乱
- 『カーボンニュートラル』思想の影響
スーパーに陳列されている商品を見れば世界各国の食品が並んでいます。日本を含む世界は輸出入ありきで経済が回っています。この輸出入が回らないと大きな混乱が生じ、物価が上昇します。
こちらは、船舶輸送される米国航路(アジア18ヶ国⇒米国)の月別荷動き量推移です。

2020年前半には新型コロナウィルスの影響で、コンテナの荷動きが停滞しました。
しかし、2020年後半には前年比で大きく”荷動き量”が増えていることから、この混乱からの物価上昇は収束していきそうです。
国際輸送網の混乱
新型コロナウィルスのパンデミック宣言より、海外からの輸出入による”コンテナの停滞”が問題となり、物価が上昇しました。
生産の停滞
コンテナ製造の9割が“中国製”になります。つまり、中国でのコンテナ製造がSTOPしてしまうと、国際輸送されるコンテナ数に影響が発生します。

こちらは中国で生産されるコンテナの前年対比です。2020.3から生産能力が落ち込んでいます。
この反動が、コンテナ生産遅れにつながっています。
現在のデータはありませんが、中国の最優先事項は冬季オリンピックを成功させる事なので、”オミクロン株”の蔓延を防ぎたい中国は、国際的な接点を極力最小限にしたいのが本音でしょう。
処理能力低下
世界最大の輸入国であるアメリカが、コンテナを積み下ろす作業員や港からの出入する運転手が必要になりました。しかし、アメリカでは“港の作業員”や“運転手”でもクラスターが発生し、港が封鎖される事態もありました。
また、封鎖を回避できたとしてもPCRで陰性が証明されるまで自宅待機が求められる措置が取られていました。
こうしたことで従業員不足が発生し、処理能力低下につながりました。
内陸部の運搬
コンテナを陸に上げたら、トラックへコンテナの引き渡しを出来るかと言うと、トラックの運転手についても、港の作業員と同じ状態である事やロックダウンに伴う従業員の減少を余儀なくされました。
そうしたことから、空のコンテナ返却の遅延が起き、港に “コンテナ” や “船舶” を停滞させることに繋がりました。
経済再開と屋内需要
普段の積荷を捌くのに苦慮している所に、更にコロナ禍の “巣ごもり需要” やワクチン普及による “経済再開” で積み荷はますます増えました。
こうしたことから、コンテナの物流は混乱しました。
一方、商品を扱う小売店では供給不足によって価格が上昇しました。
SDGsによる物価上昇
SDGsとは “持続可能な開発目標” と言われ、簡単に言うと「環境を悪化させることなく持続可能な未来を目指そう」と言った取り組みです。
カーボンニュートラル

この活動の中で、『カーボンニュートラル』と言う考え方があります。これは、二酸化炭素(温室効果ガス)の排出量と吸収量を均衡させるという意味です。
詳しく言うと、「植物由来の燃料を燃焼してCO2が発生しても、その植物は成長過程でCO2を吸収していることから、ライフサイクル全体(始めから終わりまで)でみると大気中のCO2を増加させず、CO2排出量の収支は実質ゼロになる」と言う考え方です。
簡単にまとめると、植物由来の原料とする物から燃やして発生したCO2であれば、CO2を増やしたことにならないという考え方になります。
この考え方から、CO2を多く排出する発電事業で、今までの “化石燃料” に変わり “大豆” や “さとうきび” を燃料としたバイオマス発電を推進していこうという事になります。
こうした動きから、私たちの “食料” が “エネルギー” へ置き換わり、需要が増えたため価格の上昇となります。
家畜の抑制
温室効果ガスにCO2の他にメタンがあります。メタンは牛のゲップに含まれて問題視されています。環境保全のために大体肉として用いられるのが “大豆”です。
今は代替肉が高額で一般的に普及しておりませんが、環境保全の考え方から、牛肉に変わり “大豆” が消費されていくのは避けられません。
大豆は “醤油” “食用油” に使われていますので、現在価格の上昇が起きています。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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