こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

バリューにお金が流れる時はどんな時なの?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
2022年の1月は株式指数でみると、S&P500指数は▲5.26%、NASDAQ100指数は▲8.52%の下落と散々な結果に終わりました。
今相場で起きているのは、グロース株売りで、一部のバリュー株が購入されています。私はこれから徐々に米国株が下落していく可能性が高いと考え、これからバリュー株が買われていくのではないかと考えています。
今回はバリュー株が強くなる局面について解説します。
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1月のアノマリー
ウォール街で語らられるアノマリー〔1〕で『So goes January, so goes the year』(1月の市場がその年の市場を表す)と言われ注目されています。
このアノマリーはジェフリー・ハーシュ氏が書籍 “Stock Trader’s Almanac” に米国株の法則性をまとめています。この中で、年始の5営業日はウォール街で古くから観測されており、この期間に株式市場が好調であれば、年末までに上昇する事が多くなります。
2022年の年始から5営業日のリターンは残念ながらマイナスとなりました。
〔1〕:アノマリーとは、ある法則や理論から見て、説明できない事象のことであり、
理論的な根拠がないが、当たるとされる経験則のことをいいます。
バリュー株が強くなる
12月のFOMC議事録が公開されてから、インフレを示すCPIの発表もあり、グロース株が下落を続けています。
グロース株が弱気になったのは、2022.1.6に12月FOMCの議事録が公開されてからでした。この中で、FOMCで既にQT〔2〕に触れられていた事が判明しました。まだ利上げが行われていない段階で、QTについて触れられていたのがサプライズとなって市場に影響が起き、S&P500指数は2%近い下落となりました。
先日発表されたCPIについても40年ぶりの7.5%と、政策金利との乖離が大きく、FRBが早期の利上げが求められるとの観測が広がり、一向に強気に転換となる兆しが見えない状況です。
このような弱い相場になった時に注目されるのがバリュー株となります。
〔2〕:Quantitative Tighteningの頭文字で、量的引き締めのこと。QEによって増加したバランスシートを縮小させることになります。
バリュー株へシフトする意味
バリュー株が投資家に好感されるのが、経済停滞期となります。その理由は経済が低迷しても『配当金』の継続は規律が保たれ支払われるからです。
配当金の継続が規律正しく行われる理由は、“減配” や “無配”とすると、『将来見通しが暗い』もしくは『経営失敗した』とアナウンスすることになるからです。
値動きの大きい銘柄でキャピタルゲインでの利益が見込みずらい場合は、バリュー株に投資マネーが集まりやすいです。その理由は、『配当金』というインカムゲインが貰えるだけでなく、バリュー銘柄は成熟企業が多く割高となりにくいということ。そして、バリュー銘柄を購入している投資家の多くが配当金狙いの長期投資となっており、下落が限定的であるからです。
超長期の投資家は、配当利回りを高めるため、下落した局面こそ買いが集まる傾向があります。
そして、バリュー銘柄に資金が流れると暫くその傾向が続きやすいのも特徴となります。

このチャートは1983年から2019年の期間における、バリュー株とグロース株のどちらが高いリターンを生み出したか示したチャートです。「青」がバリュー優勢、「橙」がグロース優勢となります。
2000年頃にはITバブルが崩壊した時期でした。IT銘柄はグロース銘柄が大半を占めるため、グロースへの投資マネーがバリュー投資へ移ってきた事が推察できます。
バリュー投資について詳しくは、別の記事で解説しましたので、関連記事に貼っておきます。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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