こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

ロシアが核で脅しているけど使われるの?という疑問がある方へ向けて記事を書きました。
ロシアによるウクライナ全面侵攻が現実に起きています。これはウクライナ侵攻ではなく、もはや“戦争”といって間違いないでしょう。
以前の記事に、ロシア軍による侵攻シナリオについてフェーズ1とフェーズ2に分けて解説しましたが、残念ながら“フェーズ1”を完遂するのも見えてきました。
前回の解説が実際に起きている現実に”驚き”と”戸惑い”がありますが、今回はは“フェーズ3”として、ロシアによる核使用について解説します。
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核兵器を使う可能性
現在、この内容について記事を書いている事自体が、信じられませんが現実に核兵器が使用されるのではないか?という懸念が広がっております。
使用されると見られる核兵器は”戦術的核兵器”と言われ、大陸間弾道ミサイル〔1〕と異なり、500㎞以下の比較的短い距離での使用と定義されています。しかし、核兵器は1発で一つの街を文字通り、”消し飛ばす”威力がある非人道的な兵器です。
2022.3.4現在のロシアの核抑止部隊は上から2番目の”特別警戒”に引き上げられております。
〔1〕:戦術核兵器とも言われ、射程距離が数万㎞
核兵器のステージ変化
2020年に出された核戦略においては、以下の条件となります。
1)ロシア及び同盟国(以下ロシア側)を攻撃するミサイル発射情報を得た場合
2)ロシア側へ核兵器又は大量破壊兵器の使用
3)核戦力に障害をもたらす敵の干渉を受けた場合
4)通常兵器でのロシア侵略によって国家存亡危機に瀕した場合
この核戦略から読み取れることは、核vs核で対抗する時に限るのではなく、普通兵器であっても国家の危機を感じたら使用するという事です。
エスカレーション抑止
現在、ウクライナ戦争でロシアが行うと懸念されている核戦略は『戦争の激化防止のために使用』とされています。これまで、核兵器は“抑止の手段”であり、その使用は”極度の必要性にかられた場合”に使用するとされており、『核兵器の先制不使用』と捉えることが出来る内容でした。しかしながら、なぜ戦争激化防止で使用されると考えられるようになったのでしょうか?
プーチン大統領の非合理
その内容としては、プーチン大統領が合理性を欠いてきた事が大きな要因とされています。今日における、ロシアによるウクライナ全面侵攻は”合理的に考えて有り得ない”と考えられていました。その理由はロシアの経済的なダメージ及び、沢山の血を流して得られる成果物が少ないことがあります。
つまり、合理性を欠いた侵略の判断から、プーチン大統領は非合理的な人物へ変貌してしまったのではないか?とされています。プーチン大統領はこれまで独裁的な政権を築き上げており、側近も定着化してしまったのも要因となります。
他にも、ロシアの同盟国であるベラルーシにおいても、憲法が改正されロシアの核兵器配備が可能となったため、核を『戦争の激化防止』のためにNATOへの牽制として使用される恐怖が現実味を帯びてきました。
核使用の決断
戦争の長期化によりロシアが疲弊した中で、世界各国による厳しい経済制裁やウクライナへ軍事支援へ不満を強める状況が続いた場合において、核使用のハードルが下がってきます。最も考えられる核兵器使用の決断は、NATOからのウクライナへ武器・弾薬の補給ルートでNATOとロシアの衝突です。
この衝突により、ロシア軍がNATOによりダメージを受けると、NATOの介入となりますので、核兵器が使用される可能性が大きく上がります。
核兵器の使用
現在懸念されている、『エスカレーション抑止』による核兵器の使用は被害が小さくなる攻撃となります。具体的には被害が極端に少ない地域への使用または、限定された規模への核使用となります。その後、適度な損害を与える程度まで徐々に段階を引き上げて攻撃するとされています。
核兵器が使用されると、肥沃な土であるウクライナの農業に大きなダメージを与え、原子力発電設備へも甚大な影響が起きないか心配ですし、更にNATO vs ロシアとなる第三次世界大戦とならない事を願ってやみません。
まとめ
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