
前回の記事の補足的な内容となります。
前回の記事で、ハイグロが上昇しだすのが、FRBの利下げを行う局面と記載しました。
今回は、前回に4,5年後のハイグロへ投資する局面が来る可能性がある。
としていましたが、投資する際に為替レートがどうなるか考察しました。ドル転の目安となれば幸いです。
前回の概要

前回の記事はこちら
円安とFRB利上げの関係
青色折れ線:FRBの政策金利
赤色折れ線:ドル円
グレーの網掛け:景気後退
過去30年程度の”FF金利”と”ドル円”チャートの関係性を確認したところ、利下げを行うと『円高』へ進むように見えます。(赤色)
しかし、4回の利下げ局面の内、2001年からの利下げにおいては『円安』へ動いています(青色)
一つの例外(2001から2002)


青色で囲ってある期間に何があったのでしょうか?
それは、世界同時多発テロ(9.11)が起きた年でした。
この時には、米国経済が大きなダメージを受けて、アメリカへの見通しが悲観的になりました。
2001年末には日本の経済に対し悲観的な予想が出始め、日本政府による円安誘導が始まり、円が急落しました。

当時は、経常収支が黒字(貿易黒字)だったため、円安は多くの輸出企業にとって歓迎されるものでした。
しかし、この円安は更に進む懸念がでだし、その影響は国内に留まることはありませんでした。
輸出構造が同じ東アジア諸国(台湾、韓国、シンガポール)に影響し、各国の通貨安と株式市場の下落を招きました。
日本経済の減速による円安となっていますが、急激な円安になったキッカケは日本政府による”為替レートの転換”と”その政策”でした。
長期的な視点で再考
先ほどのチャートは切り抜きとなります。
FREDで記録が残る最長なチャートがこちらです。

Webで見たい方はこちらからFREDへ飛べます
長期なチャートを確認した場合、為替レートは大きな円高トレンドになっているよう見えます。
そのため、レンジ相場となる30年程度で予想すると良いでしょう。
投資時の為替レート

結局、利上げとなる時には円高に進む可能性が高く、FRBの利上げによってハイグロに投資マネーが流れてくるのが予想できます。
円高になるためには、政府による誘導が無いことが要件となりますし、米国政府の動きも気になるところになります。
まとめ
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