こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

投資信託で手数料最安で全世界へ投資したい!!と考えている方へ向けて記事を書きました。
世界の人口は増え続けています。過去を振り返ると人口が増えれば、GDPが増えるはずで、現に過去100年を振り返ると増加しています。
今後も人口は増加していく事が予想されています。

地理的分散を図る上で『全世界』へ投資することは、有効だと考えています。
では、『全世界』へ投資する投資信託で最安な信託手数料の商品を紹介します。
今回の記事では
1.構成国比率
2.隠れコスト含みで比較
3.どうやって買い換えするのか?
この3つに分けて解説します。
構成国比率
全世界への投資信託のベンチマークしている指数は2つあります。MSCI指数とFTSE指数があります。
構成国比率を確認する時は、 『請求目論見書』に全ての投資先が記載しています。たまに『交付目論見書』にザックリと載っていることもあります。
benchmarkとは、「基準」「水準」あるいは「指標」といった意味の表現です。金融関連の分野では、日経平均株価指数やNASDAQ総合指数などの指標銘柄をベンチマークと呼ぶことが多いです。

どちらの指数についても米国への投資比率が60%弱あります。日本を除く指数だけは除いた分だけ相対的に比率が上昇し、60%強となります。
全世界における代表的な指数においてもアメリカは絶大なプレゼンスを誇っています。そして、世界経済を牽引しています。
平均値を算出する際に、単純に平均せず、時価総額の大小を反映させて計算方法のこと。時価総額が大きいと比率が大きくなる計算となります。
隠れコスト含みで比較
隠れコストの前に、投資信託で発生する手数料についてを解説します。
投資信託の手数料
- 販売手数料:購入時発生する手数料
- 信託報酬:投資(運用管理費用)にかかる手数料
- 信託財産留保額:解約時に発生する手数料
詳細はこちらへ
隠れコストとは
投資信託にかかる信託報酬額は、『交付目論見書』に書かれている手数料以外にも発生しています。
その隠れコストが書かれているレポートは、『運用報告書』となります。これを確認すると隠れコストがわかるので、現時点での隠れコスト込みの信託報酬額が分かります。
信託報酬額の他に発生する手数料のこと。主に『投資先ファンド管理費』『売買委託手数料』『有価証券取引税』『その他費用』があります。
信託報酬一覧票(隠れコスト込み)
一覧票に記載の商品は販売手数料・信託財産留保額は全て無料です。資産額は2021.9.17です。
投資対象 | 商品 | 目論見書(%) | 報酬額(%) | 資産額 (百万円) |
販売会社 |
全世界 | eMAXI Slim 全世界株式 | 0.117 | 0.15 | 278,515 | 楽天・SBI etc.. |
全世界 | eMAXI Slim 全世界株式(除く日本) | 0.116 | 0.15 | 84,707 | 楽天・SBI etc.. |
全世界 | 楽天・全世界株式インデックス・ファンド | 0.212 | 0.24 | 121,068 | 楽天のみ |
全世界 | SBI・全世界株式インデックス・ファンド | 0.1102 | 0.12 | 33,918 | SBIのみ |
結論は『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』が報酬額が一番少なくなりました。
三菱UFJ国際投信が運用する『eMAXI Slimシリーズ』は業界最低水準の運用コストを、将来に渡り目指し続けることを公言しています。そのため、現在のみならず今後も純資産額が増えると手数料が減る可能性も十分にあります。
しかし、米国の投資信託に続いて『全世界』においてもSBIが最安となります。
ベンチマーク
FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス
大型株、中型株および小型株まで網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。構成銘柄は、45ヶ国以上、約8,000銘柄(2020年12月31日現在)
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)
大型株、中型株まで網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。構成銘柄は、45ヶ国以上、約2,700銘柄(2018年12月31日現在)
MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(ACWI)除く日本
大型株、中型株まで網羅する全世界の株式市場の動向を表す時価総額加重平均型の株価指数です。構成銘柄は、 45ヶ国以上 、約2,170銘柄(2020年月31日現在)
どうやって買い換えするのか?
私は買い換えする必要は無いと考えています。正確には毎月の積立買いを変更するという答えになります。
信託報酬の性質上保有するだけで手数料発生してしまいます。そのため、買い換えになると現在の積み立てた商品を解約して、新しい商品へ購入が必要になります。
そうする事で、利益確定時の譲渡税が発生(約20%)します。そして、報酬額も0.01%の違いで軽微な金額となるからです。(100万円であれば、100円です。)
それよりも、売却時の出口戦略を想定して、積立買付する商品を変更するのがベストではないかと考えています。
まとめ
- 全世界投資では米国が60%弱の割合を占める
- 『SBI・全世界株式インデックス・ファンド』が最安
- 買い換えせず、積立商品を変える
それでは、また!!
関連記事
米国株投資(S&P500)をETFや投資信託で検討しています。
新興国株での投資をETFと投資信託で比較しています。