こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

インフレで儲ける方法ないの?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
良いインフレが進むと、「賃金が上がり」「商品が良く売れ」景気が良くなります。そんな時に、一般的な労働者も利益を享受できるような方法があります。
金利を理解すると、そのカラクリが分かります。今回は『実質金利』について解説します。
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実質金利とは
実質金利 = 名目金利〔1〕-期待インフレ率〔2〕
実質金利は市場の金利から期待インフレ率〔2〕を引いた値です。
例えば、銀行の借り入れ利率が1%で、インフレ率が2%だった場合が長期で続く場合、実質金利は▲1%となります。この場合は銀行は1%分の損失が生じ、債務者は1%の利益を得ている事になります。
〔1〕:『名目金利』とは、物価上昇率などを勘案して調整を行っていない表面上の金利。
〔2〕:BEIのことを指します。(Break Even Inflation rate:ブレイク・イーブン・インフレーション)一般的に10年利付債の流通利回りから10年物価連動債の流通利回りを差し引いた値です。
米国の実質金利
そんなことが、実際に起こるのか?と言うと、現在起きている国があります。その一つの国がアメリカです。

赤:Inflation Rate(インフレ率)
青:Real Interest Rate(実質金利)
黒:Nominal Interest Rate (名目金利)
このチャートは超長期の『実質金利』です。
黒色の“名目金利”より赤色の“インフレ率”が高い値の時に、“実質金利”がマイナスとなります。
2022.1の実質金利は▲6.4%となります。この数値は、スタグフレーション〔3〕が起こっていた1970年代の▲5.56%を超えています。ちなみに、▲6.4%の水準となるまで過去を遡ると、1951年と約70年ほど過去となります。
アメリカが以前に量的緩和を行った過去の2009年から2011年の実質金利はというと、最大でも2011.9につけた▲3.77%となります。当時と異なるのが、実質金利のマイナスが歴史的に低いといことです。
〔3〕: “物価上昇”と”景気後退”が同時に起こる事
借りて直ぐ使えれば『お得』!?
先述しましたが、実質金利がマイナスということは、銀行からお金を借りて支払う利子より、物価が上昇するペースが速い事を指しています。
銀行へ返済する利率を固定金利で借り入れしていた場合には、価値が一定程度保たれ換金性の高い物を購入し、インフレが落ち着きを見せる頃に現金化して債務を返済すると、理論的には有利な取引が可能です。
しかし、実際にはFRBが金利上昇する示唆を見せただけで、『金』価格が下落し、『ドル』が買われました。どこか、妙味が出るタイミングで行えるアイディアの一つとして記憶しておいても損はなさそうです。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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