こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

FRBの金融政策でインフレは収まるの?と疑問がある方へ向けて記事を書きました。
現在、世界的全体でインフレが高い値で進行しています。
この影響から、過去に株価にどういった影響を及ぼしたのかについて、前回の記事で解説しました。詳しくは関連記事にリンクを貼ります。
今回は、世界各国のCPI値からインフレの進行状況とFRBの金融政策が限定的で、スタグフレーションが起きるのではないか?と推察した記事となります。
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世界のインフレ

CPI%(消費者物価指数) | 9月 | 10月 |
米国 | 5.4% | 6.2% |
中国 | 0.7% | 1.5% |
イギリス | 3.1% | 4.2% |
ドイツ | 4.1% | 4.6% |
日本 | 0.2% | 0.1% |
世界のCPI(消費者物価指数)を見ると、日本以外の国で上昇していることが分かります。CPIは “商品” や “サービス” の小売価格の変動の指数なので、世界全体でインフレが加速していると言えます。
PPIとCPI

PPI%(生産者物価指数) | 9月 | 10月 |
米国 | 8.6% | 8.6% |
中国 | 10.7% | 13.5% |
イギリス | 7.0% | 8.0% |
ドイツ | 14.2% | 18.4% |
日本 | 6.3% | 8.0% |
こちらは世界各国のPPI(生産者物価指数)になります。この指数を見てみると世界各国、そして日本までもPPIが上昇しています。
PPIは、商品の “原材料価格” となるため、CPIの先行指標として見られます。
PPIが高止まりすると、販売価格と卸価格の差が減るため、企業は業績悪化を避けるために、出来るだけ早く商品の価格を上げる必要があります。
一方、商品の価格が急上昇してしまうと、消費者は買い控えが起きるようになります。そのため、『企業の業績悪化』『消費の減少』いずれにしても、経済にとってマイナスな影響を与えます。
日本のインフレ

世界各国の中で日本だけがインフレが起きていません。日本は2013年に日銀による大規模緩和が行われました。しかし、インフレ目標の2%を達成する事が出来ていません。(2014年の消費税増税によるものは除く)
先のキャプチャーで分かるように、ここ数ヶ月、日本はPPIが高騰しているのに対しCPIが下落しています。
この事から、先述したように日本が昔から得意とする製造業の業績悪化につながるだけでなく、価格の上昇が見込まれるため、需要の悪化が進み、景気の冷え込みが長期化すると予想できます。
FRBの金融政策
インフレの理由
なぜ、インフレが高止まりしているのかというと、新型コロナウィルス感染の再拡大によるサプライチェーン〔1〕の混乱が長期化しているからです。
更に、オミクロン型の変異株が世界各国で発見され、この混乱は収束の兆しが見えていません。
〔1〕:商品や製品が消費者の手元に届くまでの、調達、製造、在庫管理、配送、販売、消費といった一連の流れ。
世界の金融政策
世界各国の中央銀行が金融緩和の長期化を示唆していることも、インフレが加速する要因となります。
イギリス中銀
イギリス中央銀行は11.4のMPC(英金融政策委員会)でベイリー総裁の「今後数ヶ月以内に利上げする」と言うタカ派寄りの発言の信頼性に欠く行動(利上げに反対票を投じる)などがありました。
結局、7対2で政策金利を0.1%で据え置くことが決定しました。
欧州中銀
ラガルド総裁は「インフレが一時的」だという主張を崩していません。
続けて、ラガルド総裁はインフレが加速しても金融政策の早期引き締めは行わないと公言しています。
FRBが出来る事
世界各国の動きの牙城を崩したのはFRBでした、先般のパウエル議長の「インフレは一過性でない」との見解を発言し、テーパリング加速の検討を開始すると明言しました。
しかしながら、FRBが出来る事は『量的緩和を縮小』と『金利の上昇』しかありません。
これを行ったとしても、インフレの原因となるサプライチェーンの混乱は落ち着く直接的な政策を打つことが出来ません。
そのため、サプライチェーンの混乱が収束せず、エネルギー価格の高止まりが継続すると、インフレが更に進むだけでなく、量的緩和縮小での景気回復が腰折れする懸念が強まります。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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