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中国不動産No1企業の恒大集団について

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こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

ぜんきち
ぜんきち

恒大集団が破綻したら中国経済に影響あるの?と疑問がある方へ向けて記事を書きました。

昨年から、中国不動産業界で不穏な気配があります。

それは、中国不動産企業トップである『恒大集団』がデフォルトの可能性が懸念されており、この先半年から1年の間でデフォルトが起こると言われています。

恒大集団について全てを記載すると記事が膨大になるため2つの記事にわけて解説しており、一つ目の記事になります。

今回の記事では
1.恒大集団とは
2.背景と現在の状況
3.中国経済に与える影響

この3つに分けて解説します。

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恒大集団(Evergrande Group)とは

恒大集団の事業手法は、中国都市部の不動産価格急騰を背景に、自社の株式や不動産を担保にし金融機関から積極的に資金を借り入れて物件を開発する拡大路線を突き進めました。

不動産事業だけではなく事業の多角化も進めており、プロサッカークラブ、観光業やインターネット関連サービス、保険、ヘルスケアにも投資を行って事業の幅を広げ、2018年頃からは電気自動車 (EV) 事業への進出をしました。

事業多角化も手伝って、売上高は上昇し2020年度の売上高は8兆5,000憶円と中国不動産業トップとなりました。

しかし、税引き後の利益が伸び悩み2021年6月末で負債額は1兆9700億元(約35.6兆円)となります。それに対し自己資本は4110億元(自己資本比率17.2%)になります。

同社は運転資金の不足で、取引先への未払いなどによる訴訟が相次いで起きています。そして、中国の中央銀行から経営を安定させるよう注意も受けています。

楽観的な視点で言えば、同社は不動産を抱えており、不動産を売却すれば借金は返せる。そして、不動産業No1企業ともなれば、関連企業が複数社あり、国の支援が受けれるのではないか?という観測があります。

しかし、2021.8.31に発表した上半期の決算書では、同社自身がデフォルトの恐れを示唆しています。

創業者

創業者の許家印は1996年に前身の企業を創業し、一代で巨大不動産企業に育て上げた、中国有数の富豪です。

2021.7.1の共産党100年の記念式典にも招待されるほどの有名人です。

フォーブスによれば2019年3月時点で362億ドルの資産を有し、世界22位、中国3位の富豪とされています。

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背景と現在の状況

格付け会社大手のムーディーズが2021.9.7に社債の長期格付けランクを下から2番目のCa〔1〕へ引き下げ、同様にフィッチ・レーティングスも格付けを下げました。

それでは、なぜそのような事になったのか背景を確認しましょう。

〔1〕:非常に高い投機要素であり、デフォルトに近い可能性がある。しかし、元本と利息を回収できると判断できる。

景気悪化の背景

中国の都市部における不動産市場は高騰しています。

出典:日本経済新聞

中国当局の思いとして、国民が住居を確保できなけば、不満が爆発しかねないため一定の抑制を図りたい思惑も働いていそうです。

資金調達について

2020.12月から大手銀行の貸出総額の内不動産への融資額を40%に制限しました。これにより、不動産会社は資金調達が難しくなりました。

社会的な逆風

更に、北京市では一家庭が所有可能なマンションの部屋は2つまでと決められています。しかし、不動産購入目的による偽装離婚が問題になり離婚後に不動産を購入できない期間が1年から3年と伸びました。

こうした背景が、中国不動産業の締め付けとなり、それを受けた企業の経営が悪化、不動産バブル崩壊となるのでは?と懸念されています。

現在の状況

現在の株価は暴落中で、社債利回りは暴騰しています。

株価

現在の株は2009年の新規公開株価4HKドルを下回り、2017年の31.6HKドルから90%以上の暴落となります。

社債

社債利回りは通常8%を超えるとデフォルト(債務不履行)の可能性を織り込みます。

同社の社債利回りは50%~470%まで価格が急騰していますので、現在の異常さが分かると思います。

恒大集団が発行する社債の70%強となる195憶USドルが外国人向けに発売されています。

2021.9.14に発表された同社の文章では電気自動車などの事業売却を検討するも不調が続いていること、香港の自社ビル売却についても行われない可能性についても言及しています。

中国経済に与える影響

なぜ、不動産会社が倒産したら、中国経済へ影響を及ぼすのかを解説します。

恒大集団が倒産すれば、サプライヤー〔2〕や請負業社が売掛金を回収できなくなり、経営が悪化した企業が倒産するリスクが高まります。

実際に請負業社が倒産すれば、関連する企業も増えるため次々に倒産する連鎖倒産が起きます。

他にも、恒大集団が所有する不動産が、債務の早期回収に伴う投げ売りが始まると、価格競争に巻き込まれる競合他社も収益率が悪化し破綻リスクが上昇します。

〔2〕:業務を営むのに必要な機材や資材、部品、原材料などの売手

世界経済への影響は?

前回生じた、コロナウィルス感染による中国製品の配給不足を経験すると分かるように、製品を作る部品についても世界中に輸出されています。

そのため、中国で経済減速が起きれば、その影響は世界の経済へ波及し、やがて経済危機を引き起こす可能性があります。

まとめ

  • 恒大集団は2020年度の売上高で中国不動産業トップである
  • 不動産市場の高騰による当局の規制により、経営悪化に拍車がかかる
  • 中国不動産業で連鎖倒産が発生すると世界経済危機に発展することが懸念される

それでは、また!!

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