新興国ってどうなの?という疑問を持っている方へ記事を書きました。

新興国に投資しようと思っている方へ向けて、注意したい5つのポイントの記事を書きました。
新興国は日本のような経済成長期となるような国があります。
そのような、高景気な新興国に全投資資金を投入する前に注意しておきたいポイントを紹介します。
新興国株投資の5つのリスク
- GDP成長が株価へ反映しない
- 為替リスクが不利に働く
- カントリー・リスク
- 法規制が甘い
- 超長期で投資はできない
GDP成長が株価へ反映しない
ニュースで”GDP”の報道で「中国に抜かれた」とか
「インドの成長が顕著」とか聞いた事があると思います。
では、株価について大きく上昇していくのか?
というと、答えは”No”です。
GDPの成長率と株価は相関性が無いことが知られています。
例えば、”台湾”より”インド”の方が成長率が高いのですが、過去10年間の株価の騰落率は “台湾”+60.9%に対して”インド”-60.9%となりました。
GDP成長率が株価に相関するなら、”インド”が”台湾”をアウトパフォームしないと説明が付きません。
インド:+4~10%
台湾:+2~4%
為替リスクが不利に働く
新興国はインフレ率が高い傾向があります。
インフレは物の価格が上がる事を指します。
逆に考えれば、通貨の価値が下がるとも言えます。
期待通りに、企業が成長しても円転するときに、新興国の通貨より円高になっていることがありますので、利益が少なくなります。
これは、トルコリラ/円のチャートとなります。
利益を得ようと思ったら、為替差損以上に株価が上昇する必要があります。

カントリー・リスク
新興国投資で特有のリスクとして、カントリー・リスクがあります。
新興国は一般的に政治や経済などの社会情勢が、先進国と比較して大きくなる傾向があります。
この影響がマーケットに波及します。
- 政治:独裁政治の民主化(アラブの春)、民営⇒国有化
- 経済:ギリシャ危機、債務問題(アルゼンチン)
- 社会:大気汚染(中国、インド)
法規制が甘い
日本や米国のように、法整備が整っていません。
そのため、小さな市場であれば、日常的にインサイダー取引が行われています。
インサイダー取引以外にも、企業と証券会社が結託して株価を操縦したり、企業の粉飾決算も行われるケースがあります。
大々的に報じられない事例も含めると相当数に上ると推察できます。
個別株に投資を検討する時は、特別な理由なく上昇する株には注意が必要です。
超長期で投資はできない
市場規模が小さいので、投資マネーの流入で一気に株価が上昇していきます。
そのため、トレンドが終了したら株価が下落していきます。
詳しくはこちらの記事で解説しております。
まとめ
新興国株は様々な注意点があります。
そのため市場に参加する方が少ないとも言えます。
新興国に投資を行う際は、自分のリスク許容度の範囲で投資をすることを忘れないでください。
個別投資はリスクが大きいですが、ETFを活用することにリスクを減らすことができます。
新興国株に投資ではETFでの投資を検討してください。
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