こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

“経済の仕組み”が知りたいという方へ向けて記事を書きました。
株式投資を長期的に続けるために、必要な事は『経済の成長を信じる』ことが必要となります。
人には”欲望”があるから、経済は成長していく!!と言ってしまえば終わりかもしれませんが、“経済の仕組み”を詳しく5分で説明してくださいと言われたら答えられるでしょうか?
今回の記事は、経済の仕組みを説明する時に、レイダリオ氏の30分の動画が優れていましたので、この動画を私なりに解釈してエッセンスだけを抜き取りました。
記事が、タメになったと思われたら、“SNS” や “リンク” で紹介して頂けると今後の励みになります。
“クレジット”と商品交換

私たちは商品を手に入れるために、『お金』と『商品』を交換して商品を手に入れます。しかし、入する商品が『不動産』や『車』というような高額な物であると、『お金』ではなく、『クレジット』つまり、”債務”を負って返済しますという”信用”と『商品』を交換しています。
この取引は私達消費者だけでなく、企業による取引も行われているため、実社会をみると、『お金』での取引より『クレジット』での取引が、その大部分を占めています。米国では16.6倍クレジットの方が多くなります。(現金:$3 Tri 、クレジット:$50 Tri)
経済が爆発的に発展したのは、人類が『クレジット』を使い始めたからと言って間違いないでしょう。
- “債務”で“商品”、“資産”や“サービス”を手に入れれるようになった
- “お金”の量より“クレジット(債務)”の方が桁違いに多い
- クレジットのお陰で経済が急速に発達できた。
循環

『クレジット』を使うという事は、未来に返済する”お金”の前借りとなります。そのため、クレジットで“商品”や”資産”を買う時にはプラスへ振れて、逆にお金を返済する時にはマイナスへ振れます。これが波のようになり、レイダリオ氏は”この波”が特定の周期毎に起きると言っています。

(小波:5~8年、大波:75~100年)
この波に、”生産力の成長”(キャプチャーで言う直線)を組み合わせたものが、経済の動向を表しています。

- 生産力向上のために“クレジット”を使うと成長が上がる
- “クレジット”は債務となるため、支払う事で成長が減速する
小波(5~8年)
好景気
『クレジット』を支払う側は”債務”で支出となりますが、貰う側は『クレジット』が”債権”となり未来の収入となります。つまり、”あなたが支払うお金が他の方の収入”となる事を表しています。それは裏を返せば、”あなたの収入が他の方の支出”という事になります。
好景気の時には、皆さんがお金を使いますので、あなたの収入が増える事になります。収入額の増加が続くと、普段よりチョットだけ贅沢したくなりませんか?その贅沢が他の方の収入となり、回りまわって、あなたの収入となります。
景気の調整
『クレジット』つまり、債権のやり取りが生じた時には、『金利』が発生します。この金利のレートはFRB(中央銀行)によって間接的に制御されています。この金利のレートが低くなっていれば、人はお金を借りやすく、たとえ『債権』が膨らんだとしても収入が大きいため気に止めません。
このような状態が続くと、物価上昇が起きてしまいます。FRBではインフレ抑制のために、金利を上げ、お金を借りにくくして、クレジットの膨張を防ぎます。
このように、FRBは金利の調整により、”好景気” ”不景気”の経済循環が5~8年周期で起こります。
- あなたの収入が誰かの支出となる
- 収入が増えると、支出の増加も受け入れられる
- 物価上昇を抑制するためにFRBが金利を調整する
まとめ
経済の仕組みは、ザックリとこのようになっています。しかし、大きな波で下落が生じた時には、FRBが金利を調節しも経済を回復させることが出来ません。
次回の記事で、『大波』が来た時について解説します。
次のページで、暴落が起きる時の経済の仕組みについてポイントを絞って解説します。
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