こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

デリバティブってなに?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
以前の記事で、全ての金融資産規模について記事を書きました。その中で桁外れに大きいマーケットが『デリバティブ』でした。
今回の記事はデリバティブについて簡単に解説します。
記事が、タメになったと思われたら、SNSやリンクで紹介して頂けると今後の励みになります。
デリバティブとは
株式は投資の方法として現物を所有します。しかし、デリバティブは日本語で “派生商品” と訳されるように現物の取引と異なります。
株、債券、金利などを『原資産』として、派生した金融商品をデリバティブと言います。
デリバティブの例え
わかりやすくするため、派生商品を例えてみます。
例えば、野球の試合で “巨人” と “阪神” が対決するとします。これに対し、Aさんが阪神が勝つ方に賭ける、BさんはAさんが賭けに勝つ方に賭ける。
といったように、実際に勝利を手にするのはどちらかのチームとなりますが、この勝敗を基にして、他の方が賭けが成立します、これが派生商品となります。
ちなみに…リーマンショックが起きた時には、『1』の債券に対して20倍の金融商品が、基となる債権から”派生”して誕生しました。
デリバティブの原資産
デリバティブの原資は様々あります。
一部を上げますと、”株式” “債権” はもちろん “ビットコイン” “商品” があります。古くは お米の収穫前にあらかじめ売買価格を決める『先物取引』が行われていました。
デリバティブの種類

デリバティブ商品は大きく3つに分かれています。『先物』『オプション』『スワップ』となります。
先物とオプションを組み合わせた『先物オプション』など、組合せ商品も存在します。派生商品なので、将来、我々が予想する以上の派生金融商品が生まれそうです。
先物(Forward Contracts/Futures)
Forward、Futuresどちらも未来に支払う条件(価格、レート等)を設定して契約することになります。
Forwardは “先渡取引” と言われ、契約期日に現物で決済が行われます。将来支払う取引が1度だけなので、投資家にあまり馴染みがありません。
一方、Futuresは “先物取引” と言われ、取引所を介在しており、取引相手が多数いるため、期日前に商品を購入(売る)義務を売買することができます。一般的には期日前に反対売買により、取引を完結する決済〔1〕が行われます。
〔1〕:差金決済
先物取引 | 先渡取引 | |
共通点 |
未来に商品(資産)をある価格で売買することを |
|
流動性 | 高い | 低い |
取引方法 | 取引所取引 | 店頭取引 (相対取引) |
取引単位 | 標準化 | 自由 |
反対売買 (決済日) |
期日前に反対売買をして取 引を解消する場合が多い |
変更不可 (相手次第) |
信用リスク | 基本的にはない | ある |
証拠金 | 必要 | 不要 |
オプション(Options)
オプションとは、売買の『権利』〔2〕を購入する取引です。
権利となりますので、この権利を行使するもしくは、”行使しない” 選択権が買えるということです。ただし、選択権はタダでは貰えません。
選択権を購入するために費用が発生します。つまり、損失が限定されているのが特徴です。
オプション取引は保守的な運用にも『リスク選好派』にも使用可能な取引ツールとなります。
注意事項
Long (買う)取引であれば、先の説明通り『行使しない』という選択も可能です。しかし、Short(売り)の場合は『義務』が生じてしまうため、Longのように権利放棄は出来ません。
この辺については別の記事で記載します。
スワップ(Swaps)
デリバティブの中で一番大きい割合となります。数種類のスワップの中で一番金額が大きい物は『金利スワップ』〔3〕となります。
この『金利スワップ』は機関投資家や銀行で取引されているもので、投資家にはあまりなじみが無い物です。
〔3〕:変動金利と固定金利の交換。例えば、Aさんが固定金利契約。一方、Bさんが変動金利契約、それぞれの銀行が2人の債務者を変更できませんから、AとB間で各々の金利を代わりに支払う契約が金利スワップとなります。
デリバティブとの向き合い方
私は過去に、先物取引で大きな損失を被ったことがあります。そこから、現物の取引を主として行っており、現在でもその考えは変わりません。
デリバティブの他にも “CFD” や “レバレッジ” など信用取引と言われている物があり、どちらもお金を借りて投資をする。
つまり、投資のために『借金』をしている事になります。
こちらにつても、デリバティブと同様にして、自分の資産のサテライト的な部分で投資となり、リスク管理を怠ると、ロスカットで文字通り『退場』させられます。
ただし、
・ヘッジを目的とした取引において有効である。
・オプション取引の “買い” を使って利益を狙う。
限定した取引については検討の余地が十分にあります。
・先物取引(Futures)
・オプション
まとめ
それでは、また!!
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