元タイガーアジアマネージャーのビル・ファンが経営するアルケゴスキャピタルによる証拠金請求の不履行により、クレディスイス(CS)は数十憶ドルの損失を被る可能性があり、15億スイスフランの自社株買い計画を止める可能性が出てきた。
これを受けて、2021.3.26から2021.4.1にかけて、株価が約16.4%の暴落した。
CSの損失影響を考えてこの機に、投機可能か判断してみたい。
クレディ・スイス(CS)基本データ
社 名 | Credit Suisse Group AG |
本 社 | スイス チューリッヒ |
ティッカー |
CS(NYSE) |
セクター | Financials |
創 業 | 1856年 |
株式はスイス、ニューヨークに上場※SBI証券で購入可
・株価…10.7$
・配当利回り(予)…2.9%
・時価総額…26.191Bil$
・PBR(実)…0.6
・PER(実)…9.5
・自己資本比率…5.3%
スイスフラン/ドル…1.06
事業内容
クレディ・スイス(CS)は運用資産10億円以上を対象とする超富裕層向けプライベート・バンキングサービスを提供しており、投資銀行業務、資産管理業務、資産運用業務を行っている。
セグメント
- Investment…40.6%
- Swiss Universal…25.1%
- International Wealth Management…21.6%
- Asia Pacific…14.1%
- Corporate Center…▲1.4%
CS 業績





投資判断
アルケゴスの影響
アルケゴスの影響は、50憶ドルと推定されています。また、その損失を補填するため15憶スイスフランの自社株購入を止めている。利益剰余金は2020年で330憶スイスフランである。
1スイス・フランに対してドルは1.06ドルとなるため、利益剰余金から損失を引くと約300憶ドルとなる。
リスクリワード
リスクリワードを考えてみます。現在株価が10.7$、3/26の株価13.34$(24.4%)、コロナショック時の株価6.47ドル(▲39.3%)
スイス中銀
超緩和政策を維持。政策金利と中銀預金金利を▲0.75%。スイスフランは米ドル、ユーロ、日本円、英ポンド、に続いて、流通量が多い安定通貨である。
まとめ
財務諸表からみて、今回の損失は十分耐えられるものだと考えれます。そのため、個人的判断としては、購入可能と考えます。もし、暴落しても最大で▲40%、緩やかに上昇したら、現在株価より30%と考えています。
購入の具体的方法は、現在価格より20%近く下落した段階で購入できる資金を残して、現在価格で少し購入しようと考えています。株価の売り圧力が強く、株価の回復はまだまだ先になりそうなため、この銘柄に固執せず、他の銘柄に投資するのも、良い選択だと思います。
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