こんな要望がある方のために、記事を書きました。

コモディティのデメリットを教えて!という方のために記事を書きました。
今後コモディティが伸びそうだから、コモディティへ投資したい!!
と、行動力がある人は、トライ&エラーを繰り返して、進んでいきながら成長していくタイプの人は「仕事が出来る人なんだろなぁ~」と羨ましがってしまいます。
コモディティを調べてみるとコモディティの各種類や各商品により、相関性が無いため、資産分散する有効な手段だと思いました。
でも、ちょっと待ってください。
コモディティの“メリット”と“デメリット”をちゃんと理解していますか?
今回は、
1.コモディティについて
2.コモディティの メリット
3.コモディティの デメリット
以上3つに分けて解説します。
コモディティって何?と疑問があるかたはこちらから別の記事でコモディティ投資の将来性を解説しています。
コモディティについて
コモディティ投資は、株式などの投資対象とどうに違うのでしょうか?
デメリットを解説する前に、コモディティのおさらいです。
コモディティを簡単に言うと“商品”や“物”のことを指しています。

コモディティのメリット
コモディティ投資のメリットは、「分散投資」が出来る事と「インフレ」に強い事です。
特に、現代では世界のマネーストックが膨張していますので、通貨の価値逓減による、物価上昇が起き始めています。
分散投資の利点
株と相関性がなく、分散投資が有効にできます。コモディティの価格変動要因は株と全く異なります。そのため、コモディティで株のヘッジとすることが可能です。
そして、コモディティだけで見ても、商品毎に価格変動が異なります。農作物の場合、需給のバランスや天候に影響を受け、貴金属の場合は為替レートや政治の影響を受けます。この商品毎の特性を理解し投資を行うことで、利益を得ることもできます。
コモディティの代表「金」を例にとってみます。金の場合は安全資産とされているので、株式市場におけるショック時や政治的なイベント、また地政学リスクが過度に高まった場合に上昇する傾向があります。
この特性を利用して、株と同時に金を所有してリスクヘッジにする戦略も有効に機能します。
インフレ耐性が高い
コモディティは現存する商品へ投資する実物資産のため、インフレにより物価が上昇するとそれに伴い価値が上昇する傾向があります。
現在は2020年に各国の中央銀行が行った量的緩和政策で、通貨の価値が目減りが起き始め、年末から2021年にかけて、物価の価値が相対的に上昇しています。
金融市場と現物価値
金を例にとります。
現物の金価格が上昇した場合、それに伴い金関係の金融商品が上昇する傾向があります。逆に金融市場で価格が上がるとその影響を受けて価格が上昇することもあります。
コモディティのデメリット
3つのデメリットが存在します。
価格変動が予測不可
メリットでも記載しましたが、価格変動要因が様々です。
例として農業製品を上げますと、天候や災害に影響を大きく受けます。特に災害は事前に予想するのは困難です。
最近でも、天候不順によるコーヒー減産のnewsがあり価格が上昇(2021.7.14~7.23で約36%)しましたが、生産側から出荷量の落ち込みは限定的だという報道に2日間で約15%も価格が下落しました。(2021.7.29~7.30)
生産量に影響がでると、需給のバランスが崩れることにより、価格に影響がでます。
所有コストが発生する
商品を所有していても、インカムゲインがありません。インカムゲインとは株や債券のように配当金や分配金を指しますが、コモディティの場合この収入がありません。
そのため、コモディティの投資では売買によるキャピタルゲイン(譲渡益)でしか利益が発生しません。
金を現物で所有し、貸金庫保管を選択すると、貸金庫の費用が発生するため所有コスト生じます。
他にも、所有する資金を他のアセットへ投資する事が出来たと考えた場合、その分機会損失が発生していることになります。
為替リスク
売りたい時に売れるように、流動性が高い最大の市場で取引を行います。そのため、外貨建てで決済する必要があります。その際に、コモディティの本来の価値が上昇していても、為替で円高が進んでいた場合は損失となります。
まとめ
- コモディティは商品毎に価格変動が異なるため、それぞれで分散効果がある。
- メリット➡分散効果、インフレ耐性
- デメリット➡価格予測不可、保有コスト、為替リスク
それでは、また!!
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