こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

ベアトラップってなに?
ブルトラップって??
という方へ向けて記事を書きました!!
投資を始めて間もない時に、わからない用語が多く、用語の意味を理解しても「それで、どうすればいいの?」って思ってしまいます。
私も投資を始めて間もない時はそうでした、そこから投資を始めて十数年経過すると、“Bull Trap” と “Bear Trap”について、いくつかわかった事があります。
そこで、実際に私の友人でも理解できた、解説をこの記事に記載します。

特に、選挙時期や有事などのボラティリティが高い相場の時に起きやすい事が、“ブルトラップ” と “ベアトラップ”です。
もしも、事前にブルトラップの見分け方を知っていたら、回避や警戒を行うことができます。
今回の記事は、この『2つの罠』について、『用語の意味』や『仕組み』そして、実際に起こった時にどう対処すればよいのか解説します。
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ブルトラップとベアトラップの仕組み

強気相場と弱気相場
“ブル”と”ベア”は、強気を指す“Bull”と弱気を指す“Bear”となります。
ブルマーケットには明確な定義はありませんが20%の上昇を指す強気市場となります。
この相場は市場参加者が楽観的になっている状態で、長期的な上昇が続き投資家が市場に対して上昇する信頼が高まっているため、買いが更なる投資家の買いを呼びます。
一方、ベアマーケットはブルマーケットの逆で20%の下落を指す弱気市場となります。
超長期での投資を前提とした投資家にとって絶好の買い場となり、強いハートを持つ投資家だけが行えます。
では、次にこの”ベア”と”ブル”に『トラップ』が付いたら、どうなるかを解説します。
ブルトラップ(Bull Trap)とは

“強気の罠”とも言われ、もし巻き込まれたら塩付け状態となるおそれがあります。
例えば、2022年のような下落相場に入った時(2月~3月、4月~6月)を例に上げます。
2021年の大規模な上昇相場において、購入するタイミングを待っている投資家がいたとします。
ところが、押し目〔1〕となる場面がない状態がしばらく続いていき、これまで指をくわえてみている状態が続くと周りの投資家が資産を増やすなか、自分の資産が増えていなければ心理的に焦りがでてきます。
〔1〕押し目とは:上げ相場で、株価が一時的に下がること。

「自分だけ乗り遅れている」
「早く買わねばいけない」
そうした中、ようやく反落局面が起きます。すると“自分と同じ思いの投資家”からも買いが入ります。すると買い優勢となり、一旦は反発は見をせます。
それから暫くすると、利益確定売りが優勢となり結局戻されて、上昇から一転反落します。
ここで、下落は止まると思いきや、”翌日”も”その翌日”も下落し続け、含み損が増加していきます。

こちらは2022年のベアマーケット中にブルトラップが度々起きたチャートとなります。
2022年から投資に参加し、大きな含み損を抱えた投資家は、これまで相場に参加できなかったことから、損切りに踏み切れず、ついには塩付け状態になります。
ベアトラップ(Bear Trap)とは

“弱気の罠”と言われ、先述したブルトラップの逆となる大規模な下落相場で売りに乗り遅れる事です。FXでの『売り』ポジションや、『空売り』時に起きこります。
この他にも、長期に渡る弱気相場が続いている中、下落するナイフを掴まなように、買いのチャンスを待っていたとします。
暫く下落が続いた後、やっと反発が起きたとします。
しかし、多少の反発では再度の下落が始まりそうで疑わしく感じ、上昇相場への転換したと判断できません。そうしている間に株価が上昇し、買いそびれてしまいます。
後者の例は初心者も注意が必要となります。
株式の格言である『羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く』がこれにあたります。
ブルトラップが起きる理由

ブルトラップがなぜ起きるのかと言うと、機関投資家などの大口投資家がいるからです。
大口投資家は出資者のお金を運用していることが多く、資産を増やすことが仕事になります。
そのため、ボラティリティ〔2〕が激しい市場においても果敢に挑む必要があります。
〔2〕ボラティリティとは:一般的に変動率を表した言葉で、ボラティリティが大きいとは変動が大きいということ。
大口投資家は個人投資家と比べて資金力に大きなアドバンテージがあります。
そのため、市場環境に左右されない手堅い取引を狙います。
大口投資家の手口

大口投資家は個人投資家を狙って反対売買を被せて利益を得ることもできます。
出来高が少なくなってくると、代表的なテクニカル指標を利用することがあります。
狙われた”ブレイクアウト”

ブレイクアウトとは、チャートの動きで、長いレンジ相場の高値(安値)のレジスタンスを抜けると、それがトレンドの転換点となり、一気に上昇(下落)とする事を言います。
ベアマーケットにおいての上昇は急騰となりやすいため、強烈な反発を見ると、乗り遅れの心理が働き、焦って買うことがあります。
しかし、ベアマーケットでの急騰は長続きせず、再び下落し始めます。
大口投資家の手口

大口投資家はブレイクアウト時の反対売買を仕掛け個人投資家から投資資金を巻き上げます。
ブレイクアウトが起きた時の大きな上昇(下落)を狙って投資する投資家は多いです。
大口はそれを見逃さず、反対の売買を仕掛けてきます。
もっと言うと、大口投資家がブレイクアウトを演出する事もあり、個人投資家は大口投資家の餌食となりやすいです。
ブルトラップと出来高

ブルトラップは出来高で、その兆候を予測する事ができます。
出来高が少なく、優柔不断なローソク足〔3〕が発生するブレイクアウトは恣意的な売買がある事が予想できブルトラップに気を付けたい兆候です。
〔3〕優柔不断なローソク足の例として(星)が上げられます。星とは:日足で前後に窓を挟んだローソク足の事
逆に、出来高を伴った大きなローソク足〔4〕は買い勢力が強く2~3日上昇すると予想できます。
〔4〕前日のローソク足を包んで、大きなプラスの足のこと。米国を代表する指数であると、前日より1.5%以上などすると『フォロースルー』と言われています。
罠の回避

ブルトラップを回避する方法は長期投資と短期投資でその対処方法が変わります。
基本ではありますが、投資スタイルを決めてから売買をする必要があります。
短期投資

ブルトラップやベアトラップの厄介な所は、事前に分からないという事です。
短期投資であれば、投資前に”シナリオ”を複数立てて、『罠』にはまったとしても、投資前に立てたシナリオ通りに淡々と実行するトレードが必要です。
たとえ、下落のシナリオであろうとも、投資前に立てたルールを守り逆指値で損失を確定させることが必要です。
抵抗線が支持線へ転換

ディフェンシブな投資家であれば、ブレイクアウトが起きた時に直ちに乗る事はしません。
一度、下落しブレイクした抵抗線が支持線へ変わった事を確認して、『買い』を入れます。
支持線や抵抗線を含む、米国人の投資家が好きなチャートについてはこちらで解説しています。
長期投資

長期投資であれば必ず押し目〔1〕に買わなければならない事はありません。
〔1〕:上げ相場で、株価が一時的に下がること。
暫く“様子見”とするのも可能です。チャンスは何度もあります。
その他にも、個人投資家ならではの強みがあります。それは、超長期で運用する事が可能という事です。
時間軸を超長期とした場合、ブルトラップのような罠は誤差に過ぎません。
まとめ
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