こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

様々な資産運用会社がいるけど、世界最大級のヘッジファンドはどんな規模?ファンドを率いるのは誰?そんな疑問を解消します。
世界最大級のヘッジファンドは「ブリッジウォーター・アソシエーツ」(Bridgewater Associates)といわれ、このファンドは約1400億$(15兆円超)の資産を運用しています。
この ブリッジウォーター・アソシエーツ はリーマンショックを予見して、損失を免れるだけでなく、逆に12%の利益を得ました。
このファンドを率いるのは、「レイ・ダリオ」氏です。
レイ・ダリオ氏は個人投資家へ向けて、4つある株式市場のどの場面に対しても、安定的に利益を上げるオールシーズン戦略での『黄金のポートフォリオ』を紹介しています。
今回は「ブリッジウォーター・アソシエーツ の保有銘柄」とレイ・ダリオが紹介する「黄金のポートフォリオ」について解説します。
ブリッジウォーター・アソシエーツ について
1975年にレイ・ダリオ氏(当時27歳)によってアメリカで設立されたヘッジファンドです。ブリッジウォーターの運用スタイルは「最小リスクで最大の利回りを目指す」です。
理念の通り、リーマンショック時にも約12%のプラスの利回りをあげ、世界を驚かせました。


世界最大級のヘッジファンドから連想するに、我々の知らない企業に投資をしているかと思いきや、殆どの投資先は我々が知っている企業ばかりか、ETFへもその大半を投資しています。
過去を振り返っても、1,2位がETFへの投資が多いため、個別株への投資ではなく、殆どの比率でETFへ投資を行っていると言えそうです。また、米国と新興国への投資比率が多いのも特徴的でした。
(余談ですがGLD(ゴールド)の比率が大幅減少しています。これは、いよいよFRB金融政策の転換をポートフォリオへも織り込んでいそうです。)
ちなみに、このファンドは1984年から2013年の30年間で、年平均利回り9.72%の成績をです。このファンドに我々も投資したいと思いますが、最低1憶ドルが必要と言われていますので、庶民には手が届きません。
レイ・ダリオの考え
経済成長には4つのシーズンがあり、「レイ・ダリオの黄金のポートフォリオ」 を検討するのに値します。このポートフォリオは3つの特徴があります。
4つのシーズン
シーズン | 上昇しやすい金融商品 | |
インフレ 期 | インフレ率:想定以上 | 金、商品、物価連動債 |
デフレ 期 | インフレ率:想定以下 | 中長期債券、株 |
経済成長 期 | 経済成長:想定以上 | 金、商品、社債、株 |
経済停滞 期 | 経済成長:想定以下 | 長期債券、物価連動債 |
また、書籍の中で
「どのシーズンが次にくるか予測不可能」
「全てのシーズンで上昇する資産はない」
と述べています。
いつ来るか分からないなら、4つのシーズンに対応した最適なバランスでアセットアロケーションにすれば、どの局面でも暴落に強くリターンが見込める最強な資産形成ができる。という考えから、オール・シーズンズ戦略「レイ・ダリオの黄金のポートフォリオ」が紹介されました。
オール・シーズンズ戦略
4つシーズンという所から25%ずつ投資して、リスク分散したポートフォリオがこちらになります。

株式30%、債権55%と債権比率が多いポートフォリオとなっております。ダリオ氏は「債権と比較して株式は3倍のリスク」との主張から、株式比率が30%となっているそうです。
一見すると保守的なポートフォリオであります。しかし、実際に暴落が起こった時に、金は上昇しやすいですし、インフレ期には金と商品も上がりやすいです。暴落時の耐性が高いと言えるポートフォリオです。
個人投資が弱いところは、一人で暴落局面に立ち向かわないといけないところです。暴落が起こった時に、想定以上に動揺することがあります。それを防ぐためにもこの 「レイ・ダリオの黄金のポートフォリオ」 を検討するのに値しそうです。
- 株式比率が低い(30%)
株式の変動を考えて30%となっている - 債権比率が高い(55%)
最小リスクにするため - コモディティがある(15%)
インフレ環境下で最大利回りを目指す
ゴールドは暴落時のヘッジとなる
まとめ
- 世界最大級のヘッジファンドは約15兆円を運用する
- ヘッジファンドへの投資はハードルが高い
- 個人向けのポートフォリオが紹介されている
経済状況で安定したリターンを上げるために、個人投資家向けに設計された 「レイ・ダリオの黄金のポートフォリオ」 が有名になっています。
そのポートフォリオが「世界のエリー世界のエリート投資家は何を考えているのか、何を見て動くのか」で初めて公開されました。
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