こんな悩みがある方のために、記事を書きました。

資産形成するなかで、株式投資は有効な手段です。ここではリスクが大きい株式投資で自分が許容するリスクを測る5つについて紹介します。
2020年の右肩上がりの株式市場から、資産運用を始めた方は順調に資産が拡大していると思います。
しかし、そんな時だからこそ自分の取っているリスクを再認識する必要があります。
そして、“リスク許容度”以上に株式の保有割合が多くなっている場合は、売却し現金保有率を上げる必要があります。
この “リスク許容度” は
ドラクエで例えると、「MPってなに?」っていうくらい投資の世界では基本的で重要な言葉です。
今回の記事では、
1.”リスク許容度”とは?
2.”リスク許容度”が測るための6項目
を紹介します。
“リスク許容度”とは
リスク許容度を簡単に言うと、
投資資金がどれだけ、減っても耐えられるか?
という考え方になります。
あなたはどれだけ耐えられる?
例えば、500万円分の株を購入するとします。
▲1万円
・マイナスになることが耐えられない人
▲50万円
・マイナス10%まで耐えられる人
▲200万円
・マイナス40%まで耐えられる人
▲400万円
・マイナス80%まで耐えられる人
どれだけマイナスに耐えられるかは人それぞれになります。
心理的に人は損失回避したい傾向があります。特にその傾向が強くなる時は、元本で含み損が発生した場合や、大きな含み損が元本付近まで戻ってきた時に、楽になりたいという気持ちから、強く働く傾向があります。
投資対象毎のリスク
リスクは「危険がある」といったように訳されますが、投資の世界では“振れ幅”のことを指します。
出典:楽天・全米株式インデックス・ファンド データを加工
投資対象 | リスク(2016.2~2021.1) |
国内債権 | ▲3.9%~9.1% |
日本株 | ▲21.5%~31.2% |
米国株 | ▲15.1%~33.6% |
先進国株 | ▲17.6%~35.2% |
新興国株 | ▲26.7%~35.8% |
振れ幅が大きいほど、ハイリスクとなります。
こちらの表は年間の変動率になります。投資商品によってはマイナスのリターンが2年間続くと資産が半値近くになることもあります。
投資をしてから、まだ暴落を経験していない方は、自分のリスク許容度を大きく見積もる方が少なくありません。
“リスク許容度” 5つについて
では、リスク許容度を見積もる時のチェックポイントを見てみましょう。
チェックポイント
- 年齢(時間)
- 家族構成
- 現金資産額
- 収入
- 経験・性格
年齢(時間)
若いほど、投資にかける期間が長いため、たとえ含み損が発生しても資金が必要な時期までに含み損をカバーする時間があります。
しかし、高年齢になるほど、大きな損失を出してしまうと、実際に老後資金が必要となる時期まで余裕がありませんので、致命的となってしまいます。
家族構成
子供がいない方は、将来必要となる教育資金が不要なため、リスク許容度は高くなります。
子供がいる場合は、人数や子供の年齢はによってはリスク許容度を低くします。例えば、進学先が「私立か公立」「文系?理系?」「大学進学」によって教育資金が必要となるからです。
現金資産額
金融資産規模(現金・預金)が大きいと、損失を出しても、損失をカバーする余力となります。投資に回せるお金が多くなりますので、リスク許容度が高くなります。
収入
自営業者より、サラリーマンの安定職の方がリスク許容度が高く、共働きの場合は一番高いです。ただし、収入に応じて支出も大きくなる家庭は、リスク許容度は高くなりません。
経験・性格
リスク許容度が高くとも、資産が減ることに抵抗がある方や大きな暴落を経験していない場合は、リスク許容度が低くなります。
リスク許容度算出ツール
下のリンクから、リスク許容度診断できます。
ここでのアセットアロケーションには疑問がありすが、自身のリスク許容度をある程度把握するためにも、バイアスのかかった参考として見てください。(どのサイトも投資商品を売りたいことから、許容度を高く出す傾向があると考えられるため)
- 「あなたのリスク許容度診断テスト」一般社団法人 全国銀行協会
- 「投資計画の設定とリスク許容度の診断」フィデリティ証券
- 「投資スタイル診断」モーニングスター
まとめ
自分のリスク許容度を測る5つの中で、「経験・性格」が特に重要です。暴落を経験されていない方は、リスク許容度を低く見積もってください。臆病な方ほど上手くいくと感じています。
次回の記事は、目標とする年利から、運用方法例を記載します。
それでは、また!
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