こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

米国株が暴落時に買い向かいたいのだけど、その時は円高?円安?という疑問がある方へ向けて記事を書きました。
以前の米国株暴落時の観点として、”為替リスク” と “米国株の暴落” について解説しました。
米国株が暴落時にUSD/JPYはどうなっているのでしょうか??もし、円安が進むとしたら暴落の影響で含み損が、『米国株暴落✖為替差損』で資産の含み損がどれくらい表れるのか、過去の暴落率から確認をします。
ある程度の下がり幅が基準の一つとなります。事前に暴落率を認識しているのとしていないのでは、暴落時に投資家にとって大きな差があります。
今回の記事では米国株暴落とドル円が暴落した時に下落率がどれくらいになるのか計算します。コロナショックを超える暴落が起きた時に、備忘録として頂けると嬉しいです。
米国株暴落と為替の影響
投資は不確実性があります。
実際には『米国株の暴落』と『円高』は同時に来ることはないかもしれません。しかし、過去の米国暴落率と円安時を算出することで、暴落の覚悟はできます。
最悪時の計算方法
計算式は『米国株暴落✖為替差損』となります。
この計算式は、『”投資信託” 為替ヘッジなし』で運用を行う方である方が、一度は考えておきたい事になります。
前回の記事で、”米国株の暴落率” 〔1〕と “為替”〔2〕について解説しました。
今回は、そこで得た値を使います。
〔1〕…過去90年のチャートから、現在の相場にあった過去最悪の暴落率算出
〔2〕…過去30年の為替(JPY/USD)
ドル転時の平均レート110円、米国株資産100万円
- 為替差損率の算出
<過去最高の円高値 ÷ 自己の平均レート>
75.32 ÷ 110 ≒ 0.6847
(為替差損率 31.5%) - 最悪の暴落率
米国株暴落率 ✖ 為替差損率
0.5 ✖ 0.6868 = 0.3424
(最悪の暴落率 ≒ 66%)
計算式から、66%が算出されました。もし、資産額が100万円であると、34万円にとなる計算です。取得単価が分からないと含み損額が計算できませんが、100万円を投資してから、暴落したとなると、66万円が含み損となります。
計算例では、最悪の暴落率は66%
最悪の暴落率は ➡ 60%~70%
過去の為替変動
米国株のの暴落率は50%、ドル円の暴落は30%で算出した簡略式です。ドル円の暴落率30%は(75÷125)で求めた数値となります。
資産額 ✖ 0.70〔3〕 = 損失額
(資産額 ✖ 0.30 = 暴落後の資産額)
〔3〕:米国株の暴落率 50%、ドル円の暴落 30%
ドル転した時の平均レートがこちらの為替レートとなります。計算式の0.9415などの係数は(80÷75.32)で求めた数値となります。75.32は2011.10.31の史上で最も円高となった値を参考にしています。
ちなみに、過去30年の平均レートは1ドルあたり108.53円となります。
為替レート | 計算式 | 係数(暴落率) |
80円 | 100✖0.5✖0.9415 | 47.08%(▲52.93%) |
90円 | 100✖0.5✖0.8369 | 41.84%(▲58.16%) |
100円 | 100✖0.5✖0.7532 | 37.66%(▲62.34%) |
110円 | 100✖0.5✖0.6847 | 34.24%(▲65.76%) |
120円 | 100✖0.5✖0.6277 | 31.38%(▲68.62%) |
130円 | 100✖0.5✖0.5794 | 28.97%(▲71.03%) |
まとめ
- 米国株指数の暴落は50%
- 史上最も円高となった値が、75.32円
- 円ベースでの最悪資産の減少は、70%
(決済しないと確定しない損失)
共に学んでいきましょう!それでは、また!!
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暴落時に為替がどう動いたか振り返っています。
前回の記事となります。米国株(S&P500)の過去90年を振り返り暴落率を考察しました。
暴落時に本当に買い増し出来るかを考える上で、自分が負える”リスク許容度”を確認しておきましょう。