こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

アナリストの予想とかレーディングってどう評価すればいいの?という方へ向けて記事を書きました。
個人投資家が個人で情報を収集する時に少しでも「アナリスト(専門家)の意見を…」という事で、一応参照する事もあるかと思います。
今回はアナリスト予想とか、レーディングの正しい受け取り方を解説します。
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アナリストの収入源
証券アナリストってどんな人なの??って思ったことはありませんか?
このアナリスト達は何のことない証券会社の人達や銀行の方が殆どなんです。証券アナリストも『サラリーマン』であることから、収入源は会社からの給与となります。
そして、会社の収入源は“銀行”や“上場企業”が主なお客さまとなり、コンサルティングも手掛けるようになった現在では“全ての企業”となりそうです。
もし仮に、自分が“お金を支払う側”や”情報提供する側”であった場合に、自社の事を悪く書くアナリストがいる会社へお金を上げたいと思うでしょうか?
つまり、基本的には『アナリストは企業の悪評が書けない』という事です。アナリストは好意的にコメントを書くのが普通になります。
他者の評価は”自分”に対する評価
アナリストが企業を評価する時には必ず、バイアスがかかっています。では企業について評価する時にどういうふうに考えるかを想像する時に、『企業』を『人』に置き換えると想像しやすくなります。
人に置き換えた場合
あなたは”他人”に知人の事を評判を聞かれたらどう答えますでしょうか?
“尋ねた人”が自分に近い関係の方であれば、本音をいう事があります。しかし、親しくない人から知人の事を聞かれても、“他人”と”知人”の関係性が分からないため、当たり障りのない事しか言えません。
仮に、“知人”の事を好意的に感じていない場合であっても、不評が表沙汰とならない限り、自分だけが悪く言う事は出来ません。
逆に、この”知人”が「逮捕された」「処分された」との悪評が出回ると、自分も批判する側に転じないと、自分の評価を落としかねません。
アナリストの企業評価もこれと同じで、悪い評価が表沙汰となると、一気に悪い情報が各所から出て来ます。
アナリスト評価基準
表面評価 | 実際評価 | 本音 |
強気 | 高すぎる |
人気がある投資先だから、とりあえず推奨しておこう
もし、決算までに下がっても決算毎の評価だから許して |
やや強気 | 中立 |
本音では「中立」としておきたいけど…上客だから
評価をあげておこう |
中立 | 売り推奨 |
今から買うのは遅すぎて、個人的には買えない企業です。
今のうちに売って逃げておきたいのが本音 |
やや弱気 | 落ちるナイフ |
業績の悪化が露わとなり、アナリストの立場を保つためにも
弱気に変えとこう。世間から企業よりな評価とバレないようにしないと |
弱気 | 大底が近い |
みんな前回の決算では、強気だったのに変わり身が早いな!!
他企業のアナリストも弱気に変わったから、ここは弱気に変えても問題ない。 |
少し古いレポートとなりますが、アナリストの評価とパフォーマンスに関するハーバードビジネススクールの論文があります。(英文)
この中には、“強気の評価”より“弱気の評価”の方がパフォーマンスが優れている事が記載されていました。
参考:The Stock Selection and Performance of Buy-Side Analysts
まとめ
アナリスト評価が信頼たるものでは無いと、おわかりいただけたかと思います。アナリスト評価はあてにならないとして、受け取り自分自身で企業評価する事が肝要となります。
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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