
アフターコロナで大注目のリア充銘柄、エアビーアンドビー(ABNB)を分析しました。
エアビーアンドビーは宿泊旅行代理店、いわゆるリア充銘柄です。2020年は新型コロナウィルスの影響をもろに受け年内中の上場は難しく思われましたが、2020年12月に上場を果たすことが出来た企業となります。
エアビーアンドビー(ABNB)基本データ
社 名 | Airbnb Inc |
本 社 | アメリカ カルフォルニア州 |
ティッカー | ABNB |
セクター | Communications:通信サービス |
創 立 | 2008年 |
上 場 | 2020年(NASDAQ) |
時価総額(USD) | 96.924 Bil(2021.8.27) |
事業内容
エアビーアンドビーは 世界最大のオンライン代替宿泊旅行代理店。簡単に言うと「民泊」の仲介サイト運営企業です。他にもブティックホテルや宿泊体験の予約サービスも手掛けています。
プラットフォームは、220ヶ国以上と地域の約10万都市にある「家」「別荘」 「特殊な宿泊所(ツリーハウスなど)」や、旅行先で得られる 「体験」を提供しています。
400万以上のホストが740万の利用可能な宿泊所や「体験」をリストに上げており、登録されたリストの内、560万が現在も利用可能な宿泊施設となっております。(2020年9月時点)
エアビーアンドビーの業績


売上構成
地域 | 売上比率 |
北米 | 53% |
欧州・中東・アフリカ(EMEA) | 30% |
アジア太平洋地域 | 10% |
中南米 | 7% |
(2020の売上高)
売上は全てホストが提供する「宿泊」や「体験」の売り上げの一部です。
ビジネスの伸長
皆さんは、何のために旅行に行きますか?旅行で何を求めますか?
まさか、長い距離歩くために旅行に行きたい!?疲れるために行きたい!?本当は違いいますよね。
この疑問に素直に答えると、同社のビジネスの伸長が想像できます。そう、旅行者が求めているのは非日常的な「体験」です。
日々、仕事で上司にこき使われて、もしくはルーチンワークを淡々とこなして、はたまた会社で大きな決断を迫られて、ストレスのある日々を過ごしています。
旅行先でも同じように、体や心に負担を求めているのではなく、日々の生活では得られない「体験」を求めているのです。
同社は民泊と言う形で、地元の方と同じ生活環境で過ごす「体験」を提供したり、豪華な別荘で格別な「体験」、広い一軒家でゆっくり過ごす「体験」を提供しています。
コロナかで、海外旅行者数に大幅な減少がありました。しかし、国内旅行者数はその分増えています。国内旅行であっても同社が展開するサービスでニーズを満たすことができます。
部屋貸しから「体験」へ
部屋を貸すというビジネスは一部の地域に縛られることなく、全世界に繋がっています。
現在はLCCが定着して来たこともあり、海外旅行へのハードルが下がっています。どこの海外へ行こうが、同社のプラットフォームから宿泊先を探すことができます。
他にも、友人たちとBBQなどのパーティーをするのにも同社のプラットフォームから、庭付き一軒家などを探すことができます。
これは、宿泊所の提供の枠を超えて、非日常の「体験」を提供するキャパが大きいビジネスだと思います。
旅行の市場規模

上のキャプチャーはUNWTO(国連世界観光機関)が2017年に発表した資料です。資料によると2030年の海外旅行者総数(一泊以上の旅行者)は予想18億人だそうです。
2020年から世界で流行しているコロナの影響から予想と若干変わりそうですが、ファイザーやモデルナなど新型コロナウィルスに対するワクチンを開発し、そして国内製薬企業の塩野義製薬が新型コロナウィルスに有効な治療薬を開発しました。
これにより、世界が元の状態に戻れば、抑圧させれていた人々が旅行に出かけます。現にカーニバルクルーズ(CCL)では、収容能力が65%まで回復する見通しで、全クルーズ船の運航を年末までに再開させる計画だとnewsがありました。
これは、エアビーアンドビーにとっても追い風となります。
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シオノギ製薬について分析をしています。
NASDAQ100に組み入れられた、クラウドストライクも分析しています。