こんな疑問がある方のために、記事を書きました。

2022年はどんな年になるの?と疑問を持っている方へ向けて記事を書きました。
2021年は米国株3指数(S&P500、ダウ平均、NASDAQ)全てにおいて、二桁成長となる年でした。S&P500は過去3年間に渡り二桁の成長が続き絶好調です。
この勢いのまま、2022年も二桁成長となるのか?
今回は、3つの着眼点から2022年がどうなるのかを推察します。
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米国株のパフォーマンス
2021年を振り返ると、米国主要指数のダウ平均:18.7%、S&P500:26.9%、NASDAQ:21.4%と3指数が二桁成長となりました。
この内、“S&P500″と”NASDAQ”が3年連続2桁成長と絶好調です。
二桁成長は珍しくない

過去1993年からのS&P500の前年比%をグラフで表しました。
10%を超える二桁成長した年は、16回と過去28年間で57.1%の確率で二桁成長しました。この結果から、二桁成長を記録する事は珍しくないと言えます。
別の期間を切り取ると、1995年から5年間に渡り二桁成長をしていることから、2022年も二桁成長する可能性もあります。そのため、3年連続で二桁の上昇があったという理由で2022年は減速するという決めつけは出来ません。
出来過ぎた2021年
2021年は大きな下落が無い、緩慢な相場となりました。

下落幅が5%に留まる小幅な調整局面しかありませんでした。2021年から株式投資を始めた方は、10%近い下落を経験せず、市場に参加していることになります。
今後、2021年のように “米国市場全体が急上昇する相場” が当たり前でない事と “10%近い下落” が無い事を認識して投資する事が必要です。
米国株平均のパフォーマンス
1991年初来で米国市場の平均利回りは+9.3%のリターンとなります。リターンが平均へ回帰するとすれば、いずれこのツケが回ってくる時が来ます。
ちなみに過去の記事で、NASDAQ100の週足『6%』下落でナスレバの買い増しを推奨していましたが、2021年については1度もありませんでした。
米国株全体として強気な相場は続いたとしても、例年通り10% or 20%程度の短期的な下落はあると想定した方がよさそうです。
インフレが下落の兆候?
過去のチャートを見ると、インフレが減速しないと株価が下落しています。“インフレ”と“経済”の関係について別の記事で詳しく解説していますので貼っておきます。
各国の中央銀行による金融政策によってインフレが抑制されれば、企業が賃金上昇を行うペースが間に合い、経済に好循環が生まれます。そうなることで、金融相場から業績相場へバトンタッチが上手くいき、強気な相場が保たれます。
つまり、インフレを減速するのが経済のカギとなります。
実質金利が大きなマイナス
2022.1の実質金利は▲6.4%となり、この数値と同水準だった時が、70年前となります。ちなみに、1970年代の▲5.56%の時には、スタグフレーション〔1〕が起きていました。
以前の記事に記載しましたが、急激な利上げは株価の下落要因となります。今回は過去よりインフレが進み過ぎているため、FRBがテーパリングを早急に終わらせて、即QT〔2〕と利上げが同時に実行されそうです。
“QT”と“利上げ”は過去に経験しているように、株価が下支えなく下落しやすい相場となります。
実質金利について詳しくはこちら
〔1〕: “物価上昇”と”景気後退”が同時に起こる事
〔2〕: Quantitative tighteningの略で量的引き締めのことを指します。(中央銀行のB/Sを縮小していくこと)
3つのデータが示すこと
過去のデータをまとめると、
米国市場は2020年のFRBによる金融緩和で景気拡大局面に入って間もないです。景気の拡大は数年間続くことから、簡単には終わりません。
そうすると、株価が順調に上昇するのか?と言うと、2021年のようには行きません。つまり、大きな調整が予想できます。
そして、この調整は景気拡大局面の中にある米国市場では、長期的に見ると一時的な下落となり、押し目買いのチャンス到来となります。
そうした時に、購入できるよう“現金比率の増加”と“良い企業”を抑えておくのが賢明です。
まとめ
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共に学んで豊かになりましょう!それでは、また!!
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